新しい家具を購入するときに、部屋のインテリアに馴染むかどうか悩むこともあるでしょう。そのような悩みを解決できるのが、AR技術を用いたアプリです。
この記事では、ARを使った家具の配置シミュレーションを解説するとともに、おすすめアプリを紹介します。
ARを使った家具の配置シミュレーションとは?
ARとは拡張現実のことで、実在する風景にバーチャルな情報を重ねて表示する技術です。AR技術を用いた家具の配置シミュレーションとは、購入したい家具を部屋に試し置きできるサービスになります。
大きな家具も簡単に試し置きできることが、ARを使ったシミュレーションの魅力です。家具を設置したい場所にスマホのカメラを映せば、リアルなサイズの家具が画面上に現れるため、部屋の模様替えをしたいときに役立ちます。
服を試着するときとは違い、家具のように大きな物は簡単に試し置きできないのが従来の課題でした。しかし、ARの配置シミュレーションを利用すれば、どのような家具でも気軽に試し置きができます。「なんかイメージと違う」「サイズが合わない」などと購入後に後悔するリスクも回避できるでしょう。
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ARで家具配置をシミュレーションするメリット
購入したい家具をARで事前にシミュレーションすれば、実際に部屋に置いたときの雰囲気やサイズなどを簡単に確認できます。一つの家具だけではなく、複数の家具をまとめて試し置きができる点も大きな魅力です。ARを積極的に活用すれば、後悔のない買い物ができるようになるでしょう。
ここでは主なメリットを3つ紹介します。
メジャーでサイズを測る手間がかからない
AR技術を使えば、スマホをかざすだけで部屋に実物大の家具を配置できるため、メジャーなどでサイズを測る手間がかかりません。今ある家具や床などとマッチするかどうか、置きたい場所に入るかどうかなどについて、簡単にシミュレーションが実施できます。
服を試着する感覚で複数の家具を手軽に試し置きできるのは大変便利です。複数の家具を組み合わせてコーディネートすることもできるため、部屋づくりを今まで以上に楽しめるようになるでしょう。
スマホで誰でも簡単に利用できる
ARを使用する際に、高度な技術を覚えたり高価な機材を揃えたりする必要はありません。手持ちのスマホに専用のアプリをダウンロードするだけで、誰でも簡単に家具の配置シミュレーションが実施できます。
基本的にアプリの利用料は無料です。アプリを立ち上げて購入したい家具を選び、設置したい場所へスマホをかざすだけで簡単に配置できるため、操作にも手間がかかりません。
気に入った家具はすぐに購入できる
ARアプリの中には、オンラインストアで家具を直接購入できるものもあります。配置シミュレーションを実施した際、気に入った家具があれば、そのまま購入手続きに進めるためわざわざ店舗まで赴く手間がかかりません。
これまで家具を購入する際に「サイズが合わなかったらどうしよう」と悩んでいた人も、事前にARで配置シミュレーションすれば、よりスムーズに決断できるようになるでしょう。
ARで家具の配置ができるおすすめ無料アプリ6選
家具の配置シミュレーションができるARアプリは複数あります。大手家具メーカーのアプリもあれば、複数ブランドの家具を試し置きできるアプリもあるため、それぞれの特徴をよく比較して、自分に適したものを選びましょう。
どのアプリも家具を配置するだけなら無料で利用できます。どのアプリを利用するか迷ったら、複数のアプリをダウンロードしてみて操作性を確かめてみましょう。
ここではおすすめのARアプリを6つ紹介します。
1.IKEA Place
IKEA Placeは、IKEAの家具をARで試し置きできるアプリです。アプリ内から商品を選択して、家具を配置したい部屋の床面をスキャンするだけで、簡単に試し置きできます。
IKEA Placeは素材の質感まで確認できるのが魅力。家具のサイズは部屋の大きさに基づいて自動的に調整されますが、その精度は98%のため、ほぼ正確なサイズの家具を確認できます。再現性が非常に高いため、家具選びに失敗するリスクを減らせるでしょう。
2.IDC OTSUKA AR
IDC OTSUKA ARは、大塚家具のインテリア商品を自宅に試し置きできるアプリです。家具を配置したい場所にマーカー(目印となる用紙)を設置すると、実寸の家具サイズが表示されます。気に入った家具はオンラインショップで購入することも可能です。
マーカーなしでも操作は可能ですが、実寸とは異なる家具が投影されるため、サイズ調整が必要になります。
参考:IDC OTSUKA AR(家具・インテリアの大塚家具)
3.LOWYA AR
LOWYA ARは、アプリ不要で家具の配置シミュレーションができるサービスです。公式ウェブサイトのQRコードを読み込むだけでARモデルが表示されるため、専用アプリをダウンロードする手間がかかりません。
LOWYA ARには「ARモード」「オブジェクトモード」があり、ARモードでは部屋の中に家具が表示されます。オブジェクトモードにすれば、3Dで家具背面などを確認することも可能です。
ただし、動作環境はiPhone・iPad端末のみ対応。Androidスマホやタブレットでは利用できません。