ARはスマホ1つでさまざまな新しい体験ができます。しかし「そもそもARは何ができるのかわからない」と疑問に思う方も多いでしょう。そこで本記事では、ARの基本情報や主な種類を紹介します。また、ARを利用したスマホアプリもみていきましょう。
ARはスマホ1つでも楽しめる
AR(Augmented Reality)は「拡張現実」という意味を持つ技術です。現実世界にナビや動画、3Dデータなどのデジタル情報を追加することで、文字どおり現実世界を拡張することができます。
ARは産業やビジネスといったさまざまな場所で使用されており、ARコンテンツを楽しめる1番馴染み深いデバイスとしては「スマホ」が代表的です。スマホゲームの「ポケモンGO」や自撮りカメラを加工できる「SNOW」、スマホカメラを介して道案内をしてくれる「Googleマップの案内機能」などは、すべてARの技術を活用しています。
ARの主な種類は2つ
ARの主な種類は「ビジョンベースAR」「ロケーションベースAR」の2つです。いずれも、ARを使用することで現実世界にデジタル情報を表示させ、現実世界を拡張させる技術です。
ARコンテンツを表示させるためには何らかの「きっかけ」が必要であり、ARの種類によって異なります。ここでは、ARの種類に関する特徴を詳しく解説します。
1.ビジョンベースAR
「ビジョンベースAR」とは、空間や特定の画像を認識させることでデジタル情報を表示させるAR技術です。ビジョンベースARは「マーカー型」「マーカーレス型」の2種類に分かれます。
「マーカー型」は特定の画像を認識させるタイプです。主に広告や宣伝、販促などに活用されています。マーカーをポスターなどに印字して認識させることで、情報表示や動画再生などのコンテンツを発信する仕組みです。
一方「マーカーレス型」は、マーカーの代わりに特定の製品や建造物などを利用するタイプです。技術としては確立されているものの、識別に正確性が求められることや処理する情報量が大きいことから、マーカー型と比較すると使用事例はあまり多くありません。
また、ARマーカーとQRコードは性質が似ているため混同されがちですが、両者には大きな違いがあります。詳しい内容を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
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2.ロケーションベースAR
「ロケーションベースAR」とは、スマホに内蔵されているGPSの位置情報を使用してデジタル情報を表示させるARです。ロケーションベースARではGPSや加速度センサー、電子コンパスなどを活用します。
このようにさまざまなセンサーが組み合わさっている点が、ロケーションベースARの特徴です。経路案内や観光案内、天体観測アプリなど、さまざまなアプリで使用されています。