VR動画の映像制作費用は、編集の程度や使用する機材によって異なります。簡単な映像編集程度であれば料金は抑えられますが、高度な技術を用いる作業の場合は割高になることがあります。本記事では、VR映像の制作における費用や価格相場、VR導入の効果の事例を紹介します。
VR動画の映像制作にかかる費用相場
VR動画の制作にかかる価格の相場は、簡単な映像編集であれば30万円から、高度な技術が必要な場合は100万円以上になる場合があります。
まずは、VR動画の映像制作を制作会社に依頼した場合にかかる費用を項目別に表でまとめたので、あわせて確認していきましょう。
項目 | 料金 |
撮影費 | 5万〜30万円 |
編集費 | 5万〜25万円 |
3DCG費 | 40万円〜 |
音響・ナレーション費 | 5万〜10万円 |
(参考:アイミツ|VR動画制作の平均費用と料金相場【2021年完全版】)
上記の価格はおおよその目安です。動画の長さや編集の程度によっては、割高になる場合もあるため、あくまでも1つの基準として参考にしてください。
制作に付随してかかる費用もチェック
撮影費や編集費以外にも、撮影するスタッフの出張費や交通費などの費用が発生します。これらの費用は、基本的にクライアント側の負担となる場合が多いです。
また、映像制作にモデルを起用したりナレーションに声優を起用したりした場合は、キャスティング費用が別途で発生します。その際の撮影や音声の録音で、外部のスタジオを使用すれば、スタジオの利用料などが発生する点も覚えておきましょう。
コンテンツ制作費用が変わる2つの要素
先ほど紹介した価格相場の表からも分かるように、VR動画の映像制作費用には料金の幅があります。制作費用が変わる理由は「編集技術」と「使用する機材」です。具体的に費用が変わる編集技術や、専用の機材がどういったものなのかを見ていきます。
1.高度な編集技術
高度な編集技術が必要な制作案件の場合は、料金が高くなる傾向があります。なぜなら、編集にかかる工数が多くなるためです。
VR動画の映像は複数台のカメラで撮影し、それらの映像を1つにつなぎ合わせ、360°映像に変換していきます。このとき、映像のつなぎ目が不自然にならないよう補正する作業(ステッチワーク)に、膨大な工数と編集技術が必要になるのです。
こうした作業や技術が必要な場合、制作費用が比較的割高になると考えておいたほうがよいでしょう。
2.専用の機材
小型の360°カメラのみを用いて制作する場合であれば、費用が安価になる傾向があります。しかし、ドローンや水中カメラといった専用機材を使って制作をした場合は、別途機材費がかかるため、割高になるケースが多いです。
参考までに、国内最大級の見積もりサイトであるアイミツが出している、専用機材を使った制作費の違いを確認してみましょう。
簡易的な360°カメラを使う場合が5万円~10万円前後。複数のアクションカメラやドローン、セグウェイなどを用いる場合は15万円~30万円前後です。
このことからも、専用の撮影機材を使った場合、平均で5万〜15万円程度料金が変わってくることがわかります。
コンテンツ制作費用をおさえるポイント
VR動画の映像制作を依頼しようと見積もりを頼んでも、思った以上に料金が高く断念したというケースもあるでしょう。
VR動画の映像制作費用を抑えるためには、撮影に備え前もって準備をしておくことがポイント。ここでいう準備とは、依頼をした制作会社と連携し自社で準備できる要素を用意しておくことを意味します。
この下準備があることで、制作の工数を少なくできる場合があります。例えば、事前に動画の構成や素材となる写真などを用意しておくことで、制作会社の工数を減らすことが可能です。そうすることで、結果的にコストを削減できる可能性が高くなるでしょう。
クラウドソーシングなら費用も割安
他にも費用を抑える方法として、クラウドソーシング経由で個人に依頼するといった方法があります。案件によっては格安で依頼できる場合もあるため、費用を抑えたい方にはおすすめです。
しかし、あくまで依頼するのは個人であるため、動画のクオリティや納期などが担保されないケースも散見されます。依頼する際は、その方の実績やスキルなどしっかり確認してから依頼するようにしましょう。