ARコンテンツ開発費用の算出方法
ARシステムを開発するのにかかる費用はどのように算出できるのでしょうか。具体的な開発費用は、担当するエンジニアや開発規模によって変わるため、どのようなシステムを制作するかをヒアリングしないと算出できません。
押さえておきたいのは、アプリ開発は人件費と開発期間で算出される点です。
アプリ開発費=人件費×開発期間 |
人件費は、エンジニアの技術力に依存します。目安として、エンジニアの相場は次のようになっています。
システム開発にかかわる人員 | 単価相場 |
プログラマー(下請け・個人) | 40~60万円 |
プログラマー(大手企業) | 50~100万円 |
システムエンジニア(初級) | 60~100万円 |
システムエンジニア(中級) | 80~200万円 |
システムエンジニア(上級) | 100~160万円 |
一方、開発期間は半年以上かかるケースが多いでしょう。簡単な検索ツールのようなアプリの場合は3ヶ月ほど、ゲームアプリのような複雑なものの場合は半年から1年以上ほどかかります。
たとえば、1ヶ月あたり100万円のシステムエンジニア1名と、1ヶ月あたり50万円のプログラマー3名の合計4名で3ヶ月かけて開発する場合には、開発費用は次のようになります。
100万円×3+50万円×3×3=750万円 |
ただし、大手のシステム開発会社の場合、子会社や下請け企業に業務を委託することも多くみられます。大手のシステム開発会社だから、高くても要望にきちんと応えてくれるだろうという判断は危険でしょう。
また、アプリをリリースする際には、申請費用も加わります。App Storeで配布する場合には、Apple Developer Programに登録する必要があり、年間99ドルです。Google Playで配布する場合は初回のみ登録料25ドルがかかります。さらに、販売手数料は15~30%です。※2021年12月時点
開発会社を選ぶポイント
システム開発会社をどのように選べばよいのでしょうか。ポイントは3つあります。
開発実績
開発会社の開発実績を確認しましょう。開発するシステムは、AR以外にもVR(仮想現実)、AI(人工知能)、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)などさまざまであり、得意分野も企業によって異なるでしょう。もしAR分野を得意とするエンジニアが在籍していれば、ホームページ上で開発実績を挙げていることが一般的です。
ただし、AR開発を下請け会社に任せている可能性もあるので、発注者側の要件が正確に下請け会社まで伝わっていない状態で開発が進むことも想定されます。そのため、複数社をピックアップして、AR分野の実績や見積書の金額など細かくチェックしましょう。
専門性
ARのように、専門的な領域でのシステム開発では、専門性も重視されます。専門資格を保有しているエンジニアがいるかをチェックするとよいでしょう。
納入期間
先述したように、システム開発に要する期間はシステムによって異なります。スピード感を求める場合には、短納期に対応できる会社を選びましょう。
AR開発会社選びで迷ったら……
ARシステムの制作も、通常のシステム開発と基本的な部分は変わりません。しかしながら、どのようなARシステムを開発したいのか、またどのような目的でシステムを開発するのかなど、具体的な形にするには開発会社のサポートが不可欠です。開発会社選びでお困りの方は、ぜひMuralまでご相談ください。