フリーマーケットアプリ「メルカリ」が、OpenAIのChatGPTプラグインを導入。AIとの自然な会話で商品を探すことが可能になりました。
これまでメルカリでの商品検索はキーワード検索や検索履歴に基づくおすすめ表示が中心でしたが、今回提供されたChatGPTプラグインでは、商品の用途や特徴、価格帯といった情報をChatGPTに入力するだけで、「メルカリ」および「メルカリShops」で出品・販売されている商品の中から、ユーザーが探している商品を見つけられるようになったとのことです。
特定のキーワードを検索せずとも検索結果が表示可能
プラグインでは、「初めてキャンプに行くんだけれど、持っておいた方がいいものってある?」や「おすすめの英語の問題集を教えて」など、特定の商品名を知らなくても具体的なシチュエーションをChatGPTに伝える形でも検索が可能に。ユーザーが初めて経験する事柄や、新しい趣味に取り組む際に必要なものなど、自身も何を探せば良いのか明確でない場合にアドバイスを求めることができます。
ただし、「いいねが〇個以上」、「評価が100以上の出品者から検索」あるいは「匿名配送の商品だけを見たい」といったユーザー評価や配送周りの条件指定は未対応のようで、現行バージョンでは買いたい・売りたいユーザーの複雑なニーズに対応できるのはまだ先になるかもしれません。
2023年5月に生成AI・大規模言語モデル(LLM)の専門チームを立ち上げたメルカリは、プロダクト実装による課題解決やメルカリグループ内の生産性向上に取り組んでおり、今後もさまざまな観点から生成AI・LLMの活用を検討していく方針です。AIとユーザーとの対話を通じて得られるフィードバックをもとに、プラグインの拡張や出品・検索の利便性向上に向けた積極的な動きに期待したいですね。