VRの導入効果を知る具体事例
VRを企業のサービスや研修に導入することで、業績向上や研修の効率が上がるといった効果が出ているようです。ここでは、企業などのVR導入事例をもとに、VRの効果を紹介します。
内見にVRを導入|成約率10%UP
賃貸物件の内見にVRを導入した株式会社えんコーポレーションは、導入前と導入後で成約率が10%も向上。VRを導入したことにより、顧客とのコミュニケーション活性化や、物件を検討している顧客の最後のひと押しにつながったそうです。
VRで物件の内見ができることで、現地に行かなくても、TVを置く位置やコンセントの位置などの詳細を確認できます。また、職員の移動コストの軽減や、立ち合いの必要がなくなることから人件費削減にもつながるでしょう。
【VR不動産事例】VRで成約率10%アップ、目標達成に貢献|えんコーポレーション/株式会社スペースリー
VR機内訓練|研修が充実
全日本空輸株式会社(以下、ANA)では新人CAの機内訓練にVRを活用したことで、業務手順の定着が高まるという効果が出ています。
これは通常のトレーニングでは経験できなかった擬似体験を、研修内容に組み込めたことが要因です。具体的には、離陸後に格納庫から荷物が飛び出した状況や、自分のミスによって火災が起きた状況などを体験できます。
このような「恐怖」を体験することで、1つ1つの作業への理解が深まり、業務手順の定着につながっています。
活用事例からみたVRが変える近未来のビジネス/日本電気株式会社
VR安全教育|事故への意識が向上
建設会社などで行う安全教育にVRを活用することで、現場で作業する職員の事故に対する意識向上が期待できます。従来の研修ではカバーできなかった、墜落などのシチュエーションを実際に体験することで、事故を防ぐ意識付けにつながると考えられています。
実際に、日本電信電話株式会社(NTT)の工事関係者1万人以上にVRコンテンツを体験してもらった結果、86%以上が「VR体験前より事故が怖い」と回答。ANAの機内訓練同様、「怖い」を実体験することで安全への意識が高まると考えられます。
避難体験にVRを活用|防災意識5割向上
兵庫県神戸市では、土砂災害をVRで擬似体験する防災研修を行い、参加者の防災意識が5割向上したという事例があります。臨場感のある災害を疑似体験することで、危険性を理解し避難意識を高められるのです。
また、避難行動に対してフィードバックを受けることで、市民の被害を最小に抑える効果も期待されています。
土砂災害をVRで疑似体験、参加市民の防災意識が5割向上/株式会社理経
VRで認知症体験|認知症の理解に繋がる
高齢者施設を運営する株式会社シルバーウッドでは、認知症を擬似体験できる「VR認知症」というコンテンツを制作。VR認知症は、認知症の人たちの世界を体験することによって認知症を深く理解し、これまでの認知症の見方を変えるという目的で制作されました。
実際に体験された方々からは「認知症に対する負のイメージがなくなった」という声や「認知症の人とどう向き合えばいいのかがわかった」という声が寄せられており、認知症の理解にとても効果的なコンテンツといえるでしょう。
VR認知症体験で、人々の認知症への思い込みを変えたい――シルバーウッド代表取締役・下河原忠道さん/株式会社LIFULL senior
VR映像制作のご相談はMuralへ
VR動画の映像制作にかかる費用は、編集の程度や使用する機材によって大きく変わってきます。業者に依頼する場合は見積もりを依頼し、自社の費用感と合致しているかも確認しておきましょう。
VRは、自社の商品やサービスに活用することで、これまでにはなかったような価値を創り出せる可能性を秘めています。また、新たなビジネスチャンスになる場合もあるでしょう。
自社でVR動画の映像制作をお考えの際は、ぜひMuralへご相談ください。