最近注目を集めているChatGPTを使って、何かできないか考えている人も多いのではないでしょうか。また、ChatGPTについてまだ体験したことがない方もいるかもしれません。
いま話題のAIチャットボット・ChatGPTは、一体どのようなことができるのでしょうか?
ChatGPTができること、ネットで話題となった面白い活用方法を一緒に見ていきましょう。
ChatGPTとは?
ChatGPTは、アメリカの人工知能研究所「OpenAI」が2022年11月に公開した人工知能チャットボットです。2021年9月までの情報を大量に学習したテキストデータを参考にして、文章の生成や要約など自然な形で人間と会話できます。
公式サイト:https://openai.com/blog/chatgpt
ChatGPTを実際に使ってみた!
冷蔵庫の中身からレシピを考えてもらう
レシピのレパートリーがないので、冷蔵庫の中にある食材で作れる簡単なレシピを聞いてみました。するとChatGPTが、簡単に作れそうなレシピの名前と説明を教えてくれます。
ここから、自分の食べたいものを選んでも良いのですが、やはり健康も考えて栄養のバランスが気になります。ChatGPTにレシピの組み合わせを考えてもらった結果がこちらです。
栄養のバランスを考えた的確な答えが返ってきました。
今回は、簡単なレシピという条件をつけましたが、子供向けやパーティー向けなど目的を伝えてあげると、それに合った回答もしてくれました。
また、ChatGPTに新しいレシピを考えてもらうことも面白そうです。
インタビューから自己PR文を作成する
ChatGPTは質問するだけではなくて、逆に質問をしてもらうことも可能です。
そこで、ChatGPTから自分自身にインタビューをしてもらいました。
インタビューに回答した後に、apple社へ応募するときに使える自己PR文の作成をお願いしてみます。
ChatGPTの作成した自己PR文は以下の通りです。
今回は、価値観について「はい」「いいえ」の選択式で簡易的な質問をしてもらったので、一般的な文章が作成されました。
職務経験やスキルなどの質問や、テキスト入力で回答する質問内容にしてもらうことで、より精度の高い自己PR分が作成できそうです。
就職や転職するときに、自己PR文を作成するのが苦手な人にとってはとても便利なツールになるでしょう。
ChatGPTができること
ChatGPTができることの例をいくつか挙げてみます。
質問に答える
あらゆるトピックに関する質問に対して、ChatGPTは回答することができます。歴史、科学、芸術、スポーツ、エンターテインメントなど、幅広い分野に対応可能です。
チャットする
ChatGPTは、日常会話に近い自然なコミュニケーションをすることも可能です。例えば、天気や時間、趣味、旅行などを話題としてチャットできます。自分が抱えている不安や悩みに対して、アドバイスもしてくれるので、身近な相談相手としても利用できるでしょう。
翻訳する
多言語間でのテキスト翻訳ができます。英語からスペイン語、日本語からフランス語など、多くの言語の翻訳に対応しています。
文章を要約する
ニュース記事や論文などの長い文章を要約してまとめられます。
表への出力
ChatGPTでは表への出力も可能です。例として、このようなお願いをしてみましょう。
以下、10つ考えてグルーピングし、表を作ってほしいです。
ジャンル(金運など)/おまじないのタイトル/おまじないの方法/効果
すると、ChatGPTは以下のようなおまじない一覧表を作成してくれます。
続けて、「それをテーブルタグとしてhtmlソースで出力してください」とお願いをすれば、tableタグとしておまじない一覧を出力することも可能です。
ソースコードの出力
次の表は、対応している主なプログラミング言語・コードです。
プログラミング言語・コード | 対応機能 |
---|---|
HTML | タグの使用方法、フォームの作成、画像の挿入など |
CSS | スタイルの設定、レスポンシブデザイン、アニメーションの作成など |
JavaScript | 変数の使用方法、条件分岐、ループ、関数、DOM操作、Ajax通信など |
Python | 変数、リスト、条件分岐、ループ、関数、クラス、モジュールの作成、ファイル入出力、Webスクレイピングなど |
Java | 変数、条件分岐、ループ、配列、メソッド、クラス、オブジェクト指向プログラミング、例外処理など |
C | 変数、条件分岐、ループ、配列、関数、ポインタ、構造体、ファイル入出力など |
C++ | 変数、条件分岐、ループ、配列、関数、ポインタ、クラス、継承、多態性、例外処理など |
PHP | 変数、条件分岐、ループ、関数、フォームの作成、データベースアクセス、セッション管理など |
などに対応しているとのことです。
さらに、このような複雑な指示にも対応しています。
ユーザーがページを開いたら「やっほー」というダイアログが出る、モダンなデザインのwebページを作成してください。ついでにユーザーが入力した言葉をページに表示する機能もつけてください。
なお、出力はhtmlでおこない、cssやjavascriptはhtml内に記述してください。
出力されたソースコードをhtmlファイルで保存してアクセスすると、「やっほー」というダイアログが表示された後に、以下のページが表示されました。ページにはCSSが適用されており、さらに「ユーザーが入力した言葉をページに表示する機能」も実装されています。
自分が叶えたいwebサイトの要件を立てて的確な指示をおこなえば、実現に近づけるようなコードを出力してくれるかもしれません。
また、ChatGPTはVBAやGoogle Apps Script(GAS)のコード出力にも対応。ChatGPTを使用することで、プログラミングの知識がなくても、簡単に自動化機能を作成することができます。