話題の対話型テキストAI・ChatGPTが、有料ユーザーを対象にプラグイン機能を公開しました。この記事では業務効率を向上してくれる、機能としては比較的ハイレベルなプラグインをご紹介します。ChatGPTをまだ触ったことがない方にとっては、基本的な使い方すらわからないのに、プラグインの存在を知るとさらに混乱するかもしれません。しかしこの記事を読んで「こんな軽い気持ちで使い始めていいんだ?」のような印象を持ってもらえますと幸いです。
※ChatGPTのプラグインは、有料ユーザーだけが使える機能になります。導入の仕方などは公式サイト等をご参照ください。
<ご紹介するChatGPTプラグイン>
- 最適なプロンプトに直してくれる「Prompt Perfect」
- さまざまなイメージやチャートを自動生成「Show Me Diagrams」
- 複数アプリを組み合わせて自動実行「Zapier」
- 統計データや科学データの調査やグラフ作成「Wolfram」
- AIツールをもっと知りたい場合は「There’s An AI For That」を使って検索
1.最適なプロンプトに直してくれる「Prompt Perfect」
ChatGPTで実行するプロンプト(命令文)を改善して実行してくれるプラグインです。
ChatGPTをうまく活用することは、いかにプロンプトを工夫できるか、的確なものにできるかにかかっています。慣れていない場合、最初のうちはどのように実行すればいいかわからないかも知れません。でも安心してください。「どうやったら売上を伸ばせる?」などという、極めて唐突な、おおざっぱなプロンプトでも以下のように適切なものにして実行してくれるのです。
ご覧の通り、「どうやったら売上を伸ばせる?」という乱暴なプロンプトを、このPrompt Perfectが「効果的に売上と収益を増やすために、どのような具体的な戦略とアクションが検討できるか?(What specific strategies and actions can be implemented to effectively increase sales and revenue?)」に補正・変換してくれました。
以下はその実行結果です。
補正されたプロンプトに対して、ChatGPTからの回答は
- 製品の品質向上(Improve Product Quality)
- マーケティングと広告(Marketing and Advertising)
- カスタマーサービス
などの項目ごとに具体的なアクションの提示となりました。
プラグインは現状、同時に3種類まで利用することができます。このPrompt Perfectは非常に汎用性が高く、どんな場面でも活用できるため、常に有効にしておくと便利なプラグインのひとつとしておすすめします。
2.さまざまなイメージやチャートを自動生成「Show Me Diagrams」
あなたがChatGPTやプラグインを使って業務効率を上げたいと考えている場合、それ自体を相談できるのがChatGPTのいいところです。
というわけで私も、次のようにChatGPTにストレートに質問してみました。
このようにプロンプトの例に加え、Show me diagramsの機能である「プロセスや概念の説明、あるものの作り方、書籍の要約~~」の説明もしてくれました。便利ですね!
この中から「7.理想的な予算の分配を図示してください」の実行を依頼してみます。
ご覧のように答えを図解で示してくれました。答えとしてこれは一般的な内訳であり、かつ海外の例も含んでいるため、もう少し国内の状況も踏まえて数値を調整したい、日本語にしたい、などの要望があった場合はオンライン上で修正もできます。「この図をオンラインで編集したい場合はこちらからどうぞ。」をクリックして編集しましょう。
左の文字や数値を直接修正することで、右側のイメージに反映されます。
これは円グラフの例でしたが、最初にChatGPTが挙げてくれた例のように、さまざまな用途に活用できますので確認してみてください。