3.複数アプリを組み合わせて自動実行「Zapier」
ChatGPTが検討した結果を、他アプリと連携して実行できるなんて可能性が広がるすごく便利な使い方だと思いませんか?それを実現できるのがこのZapierです。思想としてはとてもすごいものがありますが、実際どんなアプリでどう使えるのかを調べて実行してみましょう。
今回もまた、ChatGPT自身にこのZapierがどのように活用できるかを尋ねました。外部アプリとの連携が必要ですので、私の場合、事前にZapierに対してGoogle calendar、Gmail、Slack、ChatGPT、Google Spreadsheetを連携した旨を伝えて利用方法を相談してみます。
自分が連携したアプリの情報を伝えたところ、ChatGPTはそれに基づいていくつかの用途の例を提示してくれました。ここでは、提示してくれたChatGPTとSlackを連携する使い方を試してみます。ちなみに、このZapierを使って生成されたアプリをZapと呼ぶようです。
私も本当に初めて使うため、「どれが実行できるの?提示してくれた3番目はできる?」くらいの軽い気持ちでChatGPTにお願いしてみたところ、上記にあるように
- トリガー:ChatGPTと新しい会話が始まった場合
- アクション:特定のSlackチャンネルにメッセージを送信する
を実行するZapが生成されました。「Confirm Zap Creation」をクリックしてみます。
さきほどの段階ですでに生成されていた、ChatGPT x Slack Zapの詳細設定画面に遷移しました。ここでアカウントの紐づけや、Slackチャンネルの設定など詳細設定を行うことで実行準備可能となります。(生成されたZap自体の説明は省略します)
ここではChatGPTとSlackの連携について取り上げましたが、Zapierで扱えるアプリの種類は驚くほど豊富です。ぜひご自身で確認して試してみてください。
4.統計データや科学データの調査やグラフ作成「Wolfram」
利用可能なデータとしては、科学・数学・テクノロジー、社会的なデータや文化的なもの、日常生活に関連するいわゆる統計データなどが活用できます。ChatGPTが挙げてくれた例でも、
- ニューヨークの人口
- 地球から月までの距離
- 積分 integral x^2 from 0 to 1の結果
などを扱うことができます。
ChatGPTが挙げてくれた例の中に「7.日本のGDPは?(What is the GDP of Japan?)」がありましたが、ちょっとひねって「日本とドイツの過去10年間のGDPをグラフを使って表して?」とさらに高い要求を出してみました。
いかがでしょうか?だいぶすんなりほしいものを作ってくれました。これをもし自分でやるとしたならば、日本とドイツのGDP実績をそれぞれ調べて、エクセルでグラフを作ってと、もしかしたら1時間程度かかるような作業ですが、ものの数秒で実行してくれました。
棒グラフのほうがいいかな?の場合でも、ChatGPT+Wolframプラグインで同じようにさくっと対応してくれます。
このような用途があるということを覚えておけば、必要な時に非常に強い味方になるでしょう。
5.AIツールをもっと知りたい場合は「There’s An AI For That」を使って検索
ここまで4つのプラグインをご紹介してきましたが、みなさんの仕事・作業を軽減してくれる、もっともっと便利なツールがすでに存在しているかも知れません。最後にご紹介するのは、まさにそういったツールを探し出すサポートをしてくれるプラグインです。
実際の実行結果をお見せ致しましょう。「Webマーケティング業務を効率化するツールをリストアップして」と実行した結果が次のイメージです。
SEO対策やコンテンツ制作・最適化、EC支援ツールなどなど、多様なツールを紹介してくれました。
すでに多くの種類のツールが提供されており、かつ日本語対応されていないものが大半ではありますが、ご自身の作業効率を大きく改善してくれるツールがすでにあるかも知れません。これからもみなさんの参考になる情報をご提供しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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