ヤフーが運営する飲食店予約サービス「PayPayグルメ」がChatGPTプラグインを導入し、ユーザーがAIと対話しながら飲食店を探す新機能を提供しています。
AIとの対話を通じて詳細な条件設定が可能に
「PayPay gourmet」プラグインでは、ChatGPTへ日時、エリア、人数、飲食店ジャンルなどの条件を伝えることで、PayPayグルメに登録されている情報の中から希望条件に一致する飲食店を探すことができます。また、ChatGPTからの提案では、条件に一致する店舗名やジャンル、インターネットでの予約可能日時などの店舗情報のほか、店舗の総合評価やクチコミ件数も確認できるとのことです。
利用開始には、まずChatGPTの設定画面からプラグインを有効化する操作が必要です。有効化後は、チャット画面で「GPT-4」から「Plugins」を選択し、「PayPay gourmet」をPlugin storeからインストールすることで、サービスが利用可能となります。
クチコミのキーワード検索には未対応の模様
<入力したプロンプト>
口コミに「二郎系」が含まれているお店を、表形式にまとめてください。
写真|店名|総合評価|店舗登録日|口コミ件数|最新の口コミ
ヤサイマシマシの呪文でおなじみの「ラーメン二郎」に触発されたお店を「二郎系」「二郎インスパイア系」と呼ぶことがありますが、お店側が「二郎系」のような特定の店舗名を直接出すことは、多くのラーメン店が控えている現状があります。ならばクチコミから検索した場合は……という仮説のもとプロンプトを打ってみた結果、ヒットしたのは1件のみで、クチコミのキーワード検索にはまだ対応していないようです。
さらにプラグインに対して「クチコミ検索に対応しているか」と尋ねたところ、「具体的なクチコミ内容を直接検索する機能は提供していません。」との結果が返ってきました。
クチコミの解析ができれば”感覚に基づく飲食店検索”が実現される日も近い?
たとえば、クチコミのなかの「〇〇っぽい味」や「こっさり系」といったフレーズやクチコミの感情分析から飲食店検索が可能になると、ユーザーは自身の感覚や好みに基づいて直感的に検索が可能になり、「理想のお店」を速やかに見つけ出すことができるかもしれません。
AIがユーザーの抽象的な表現や感覚を理解し、それを具体的な検索条件に変換することで、個々のユーザーにより深く寄り添った検索結果を提供できる「感覚に基づく飲食店検索」が現実になる日も、もはや遠くないかも……!?