天野喜孝の新たな世界を作り上げるプロジェクトが始動

written by結木千尋

テーマは『リアル』×『デジタル』。天野喜孝の新プロジェクトが始動。VR活用のミュージアムも展開予定

デジタルサービスの企画・運営・開発をおこなう株式会社フォアキャスト・コミュニケーションズが、天野喜孝の新たな世界を作り上げるプロジェクトの始動を発表しました。

同プロジェクトは、2022年に生誕70周年を迎えるクリエイター・天野喜孝のこれまでを振り返り、『デジタル』と『リアル』の融合によって、今までに見たこと・触れたことのないクリエイティブな体験を生み出すとするものです。オフィシャルWEBサイト・月額会員制ファンコミュニティの開設や、人気イラストをモチーフにした高精細オリジナルグッズの展開、未公開作品の原画販売、新たな体験にチャレンジするイベントの企画など、天野喜孝の作品の魅力を余すところなく感じられるコンテンツがラインアップされました。

特にイベントの企画においては、これまで『リアル』『デジタル』のどちらかに限定されていた彼の世界に触れる機会を、VRといった先端技術を用い、シームレス化。3Dで表現された作品を展示する『天野喜孝 VRミュージアム』を開発中です。世界初の完全高度立体化の大規模開発プロジェクトとして注目を集める同企画。イベントの開催は2022年を予定しています。

15歳でプロのアニメキャラクター・デザイナーとしてデビューし、1987年からは『FINAL FANTASY』シリーズのロゴやイメージイラスト、キャラクターデザインも手掛けた天野喜孝。同プロジェクトは、彼の独特な世界観に触れられる新しい形の接点として、注目を集めそうです。

「天野喜孝 『リアル』×『デジタル』融合プロジェクト」概要

天野喜孝『リアル』×『デジタル』融合プロジェクト

①プロジェクトに関するさまざまな情報発信をおこなう、天野喜孝 OFFICIAL WEBSITEの開設

②月額会員制のファンコミュニティ『AMANO Fan Community』の開設
・デジタルアートギャラリー
・独占インタビュー
・ファンからの意見募集を通じた相互のコミュニケーション
・毎月のイラストお届けサービス
・オリジナルイラストブックの作成(※特典付きプランのみ)

※詳細はファンコミュニティ公式ページを参照

天野喜孝『リアル』×『デジタル』融合プロジェクト

高精細オリジナルグッズの第1弾「光の戦士」の刺繍アート

③天野喜孝の人気イラストをつかった高精細オリジナルグッズの展開
原画に限りなく近い色調やタッチを忠実に再現し、繊細な色調表現を可能にする高精彩印刷技術「プリモアート」を使用したオリジナルグッズ。
第1弾はファイナルファンタジーの人気イラスト、「光の戦士」が刺繍アートに。

④秘蔵・未公開作品の原画販売

⑤『リアル』×『デジタル』が融合したイベント展開
天野喜孝の独特な世界観の作品たちを「日本」というテーマでまとめ上げ、彼が捉える「日本」を世界へ発信するイベントと、3Dで天野作品を体感できる「天野喜孝VRミュージアム」を準備中。(2022年イベント展開予定)
さらに、リアルイベントで展示する作品をVRミュージアムでも3D化して展示するなど、「リアル」×「デジタル」で、よりシームレスな体験を実現することに挑戦予定。

天野喜孝『リアル』×『デジタル』融合プロジェクト

天野喜孝プロフィール

天野喜孝

1952年3月26日生まれ。
1967年に15歳でアニメーション制作会社「(株)竜の子プロダクション」(現「(株)タツノコプロ」)に入社し、『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』『昆虫物語 みなしごハッチ』『新造人間キャシャーン』など、多数のタツノコプロ作品のキャラクターデザインを手がけました。1982年に独立後は、1987年より「ファイナルファンタジー」シリーズのロゴ、イメージイラストを担当、天野喜孝の世界観が広く知れ渡る大きなきっかけとなりました。この頃はゲームの仕事と並行して舞台美術や衣装デザインなどでも才能を発揮していきました。1990年代からは個人作品も多く手がけるようになり国内外で個展を開催するなど、国を超えて人々を惹きつけました。また、個人的に描いていたものが映像作品『やさいのようせい N.Y.SALAD』を生むこととなりました。その他、多数の雑誌・書籍の挿し絵、装幀をはじめ、絵本、画集等、今日まで幅広い活躍をしています。


天野喜孝

公式WEBサイト
公式ファンコミュニティ

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結木千尋

ユウキチヒロ。フリーライター・インタビュアー。 関心事はサブカルチャー(音楽・映画など)。 AORとミニシアター系の邦画が大好物。 グリーンカレーの海で溺れたい。