イオン銀行ATM・店舗検索アプリ
お金をおろしたいときに必要なのが銀行ATMですが、慣れない場所だと見つけるのも一苦労です。「イオン銀行ATM・店舗検索アプリ」では、AR技術を活用してATMまでの道のりをナビすることができます。
ATMが存在する場所とそこまでのルートがカメラで映した映像に重ねて表示されますので、誰でも迷うことなくたどり着くことが可能です。
このARモードはインターネットにつながらない場所でも使えます。スマートフォンの電波が届かない場所でも利用できるのは、いざというときにありがたいですね。
AR HUDビュー
地図のためのAR技術は歩行者だけのものではありません。パイオニアは「AR HUDビュー」という機能で、カーナビゲーションとAR技術の融合を行っています。
この機能では、フロントウィンドウ近くにつるした透明な板に、進むべきルートや誘導矢印を表示します。これにより、従来のカーナビゲーションがカーナビゲーションの画面と実際の風景を見比べなくてはならなかったのに対し、より自然に迷うことなく進路を把握することが可能です。
また、信号機のない横断歩道を認識しカーナビゲーションからの効果音とともにアイコンを表示する機能や、信号機の青信号への変化をお知らせする機能もあり、より安心なドライブをサポートします。
PIXYDA PNM87AR
カーナビゲーションとAR技術の融合はポータブルナビゲーションシステムでも行われています。PIXYDA「PNM87AR」は、ARを利用したルート案内と安全運転支援が売りのポータブルナビです。
このポータブルナビはARカメラと連携することにより、実在する風景に進行方向を重ねて表示する点が特徴となっています。複雑な交差点であっても進行方向がわかりやすく、間違えることなく正しいルートを進めることでしょう。
また、車線逸脱警告や前方車両の発進、前方衝突警報機能も備わっており、単なるナビゲーションだけでなく安全安心なドライブをサポートすることもできます。
AR地形模型
NHKのテレビ番組である「ブラタモリ」で利用されているのが「AR地形模型」アプリです。このアプリは、国土地理院の地図を中心にした地図を地形模型としたARで見ることができます。
AR共有機能により、複数のスマートフォンで同じ地形模型を見ることもでき、登山計画の立案などに役立つでしょう。GPSトラックデータやポイントデータを地形模型の上に表示することも可能です。
AR航海情報表示システム
AR技術と地図の融合は地上だけにとどまりません。「AR航海情報表示システム」は、海上を進む船のためのシステムです。このシステムでは、カメラで映した映像に浅瀬の情報を重ねて表示することができます。これにより、操船者が注意すべき箇所が一目でわかります。
また、ほかの船やランドマーク情報を重ねて表示することもでき、乗組員の操船や見張りを視覚的にサポートすることが可能です。
AR航海情報表示システムの機能強化で操船サポート(商船三井)
AR山ナビ
「AR山ナビ」アプリは、スマートフォンのカメラを山にかざすだけで、山の名前がカメラ映像に重ねて表示されるアプリです。日本全国16,000以上の山の名前や標高データが搭載されており、遠くに見える山の位置まで正確に確認できます。
また、スマートフォンを下に向けると3D地形図になり、上空から見下ろす視点で山の前後関係を把握することも可能です。山好きの人はもちろん、旅行で訪れた風景をより楽しむのに役立ちそうですね。
防災避難所情報byみたチョ
地震などの災害が起きると、スマートフォンの電波がつながらなくなったり、風景が一変したりします。そんなときに役立つのが「防災避難所情報byみたチョ」アプリです。
このアプリには全国の避難場所情報が網羅されており、オフラインでの利用ができます。これにより、東日本大震災のような電話やネットが利用できない大規模災害時でも避難場所を探す手助けになることでしょう。
また、ARを利用して避難場所までの経路を誘導してくれますので、普段とは全く違う見た目の風景になっていたとしても、ARナビに従えば避難場所まで案内してくれます。
ほかにも、自分の位置を相手の地図に表示したり、チャット機能で会話したりすることもでき、いざというときに頼りになりそうなアプリではないでしょうか。
防災・避難誘導アプリ「みたチョ」とは(一般社団法人 全国防災共助協会)
地図に対するARの可能性は無限大
本記事で紹介したとおり、地図とAR技術の相性はよく、その活用はすでに単なるナビゲーションにとどまらないものとなっています。今後もさらに便利な地図とAR技術の融合機能が提供されることでしょう。人々の暮らしをより便利で快適にするような機能の登場に期待したいものです。