ARを開発するための主なソフトウェア5選
ここではARを開発するための主なソフトウェアを5つ紹介します。それぞれ基本無料ですが、コンテンツの保存時などに有料になる場合があります。
iOS機器で使うなら「Apple ARKit」
Appleが提供する無料のAR開発ツールが「Apple ARKit」です。「Apple ARKit」はA9以降のプロセッサーを搭載したiOS機器であれば、iPhoneやiPad、Mac関係なくすべて利用できます。
プログラミング経験者はもちろん、初心者でも利用できるようにレッスンも公開しているため、どのような方でも簡単に利用できるツールです。
Facebookが無料提供「Spark AR Studio」
次に紹介するAR開発ツールが「Spark AR Studio」でFacebookが無料で提供しています。主にInstagram、Facebook、Messengerでの利用が想定されており、顔認識の技術を応用してカメラに映った顔に文字やエフェクトなどが表示可能です。
英語表記のツールとなっていますが、直感的な操作が可能なため、プログラミング言語は不要です。また、できあがったARコンテンツは、Facebookでシェアできます。
Spark AR Studio 紹介ページ(Spark AR)
Googleが無料提供「Google ARCore」
Googleも「Google ARCore」と呼ばれるARフレームワークを無料で提供しています。専門知識が必要ないため、初心者でも簡単にAR開発が可能です。
また、カメラ機能と連携することで、3Dの立体像まで検出できます。作成したオブジェクトの活用によって、多彩な動きを表現可能です。
Google ARCoreの概要(Google Developers)
Amazonが無料提供「Amazon Sumerian」
Amazonが提供しているAR開発ツールが「Amazon Sumerian」で、AmazonのWebサービス(AWS)でプレビュー公開しています。「Amazon Sumerian」の大きな特徴は、ARとVR、3Dの3つのコンテンツを無料で作成できることです。
Google ChromeやFirefoxなどの最新ブラウザが使用できるため、その他ソフトウェアを準備する必要がありません。プログラミングなどの専門知識も必要ないため、初心者でも手軽に作成をはじめられるでしょう。
また、マルチデバイス対応でスマホやタブレットでも作成できます。作成コンテンツの豊富さと利用のしやすさなどから、注目を集めているツールです。
ただし、作成したARコンテンツをAWSに保存する際に、一定量を超えると有料になります。
Amazon Sumerian サービス概要(Amazon Web Services)
Snapchatが無料提供「Snapchat Lens Studio」
「Snapchat Lens Studio」と呼ばれるAR開発ツールも、簡単にオリジナルのARエフェクトを無料で作成可能です。Windows版とMac版が用意されており、利用しやすいツールとなっています。作成したARコンテンツが、Snap社が提供するSnapchatなどのSNSやソフト上で利用できる点が特徴です。
Snapchat Lens Studio 紹介ページ(Snap Inc.)
AR開発で困ったら受託開発がおすすめ
ARの概要と構成している技術や注意点、ソフトウェア5選などを解説しました。技術進歩に伴って、ARの活用ハードルは低下しつつあります。
そのため、ARの研究や開発がこのまま進めば、活用の幅がさらに広がりARに触れることが一般的になるのではないでしょうか。ただし、ARアプリの開発は簡単なものから高度なものまで多岐にわたります。
もし自分たちが思い描いているARアプリの開発に高い技術力が必要であったり、人材に余裕がなかったりするなど開発に困っている場合は、受託開発がおすすめです。
開発が難しい場合には、無理せずプロのエンジニアやプログラマーに依頼しましょう。その方が結果として開発する資金や時間を抑えることができます。