資料生成やアクセス解析も。Webマーケティングに活用できるAIツール、8つの目的別にご紹介!<後編>

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話題のAIツール、毎日のように色々な種類が登場し、もうすでに情報に追いつくことも難しいほどだと思います。日本語対応していないツールも多いですが、翻訳ツールも併せて活用すれば大幅に業務改善できることでしょう。この記事ではWebマーケティング業務を支援してくれる便利なツールを、前編に続き4つの目的別にご紹介します。

 

この記事でご紹介するツール

前編
1. 簡単操作でスタイリッシュなサイトを制作「Squarespace」
2. トリミングも、高解像度化も、画像編集ならこれひとつ「Clipdrop」
3. イメージ画像作成にも使える「Midjourney」
4. 商品説明文などの作成で活躍、ライティングツール「Writesonic」

<後編>
5. 見た目も◎、プレゼン資料生成ツール「gamma」
6. アンケートの集計や分析、さらに返答案の作成も「numerous.ai」
7. すでにこんなに高機能?「Microsoft Excel」で簡単にアクセス解析
8. PC操作の録画から手軽にマニュアル作成「Scribe」

5. 見た目も◎、プレゼン資料生成ツール「gamma」

gamma
https://gamma.app/
プレゼン資料を作るのが苦手な方は多いのではないでしょうか?たくさんの情報を整理した上で、わかりやすいスライドの流れを設計し、さらに見た目も美しく作成するのにはなかなかのスキルが必要です。
このgammaは、ChatGPTのような対話型AIであり、簡易的なInputでも全体的な資料のたたき台を作成してくれます。例として「Web制作会社の紹介資料」を作ってみます。
gamma/Input画面
海外のツールなのでUIは英語ですが、Input自体は日本語で行えます。上のイメージのとおり、「自社を紹介するスライドを作成して」という簡単な依頼を記入し、含めたいコンテンツを箇条書きで入力して実行します。

多少の待ち時間はありますが、AIが資料を作成していく過程を眺め終わると、このようなスライドが生成されました。gamma/Outputイメージ
こちらをベースに直接文字編集もできますし(日本語入力OK!)、右側にあるメニューから、追加したいスライドタイプを挿入したり、動画や画像を追加することもできます。

さらには生成AIツールらしく、対話形式で修正依頼も可能です。このスライドでは、Suggest some images=見る人の目を引くような画像を追加してもらうよう依頼しています。gamma/画像追加依頼

日本語の資料を作成する場合は、生成されたスライドの日本語訳作業が発生しますが、資料の全体構成、ページネーション、ビジュアライズ、スライドごとのデザインまで実行してくれるため、資料作成としては全体の作業効率アップになると思います。生成されたドキュメントはpdf形式で出力が可能ですので、ファイルでの共有や印刷にも適していますね。

6. アンケートの集計や分析、さらに返答案の作成も「numerous.ai」

numerous.ai
https://numerous.ai/
続いてはエクセル+ChatGPTツールです。上のイメージのとおり、「numerous.ai」はGoogle SheetsにもExcelにも対応しています。
このツールを見たときに、エクセルとChatGPTは相性がいいなと思いました。さっそく使い方を見てみましょう。

「とある結婚式場サイトのアンケートフォームに投稿されたお客様の声」を例に、アンケートの集計、分析、さらにはそれぞれの内容に対して返答案を作成する作業を実行してみます。

一般的なアンケートの集計・分析として、「どのようなカテゴリ・項目に対しての回答なのか」を判別することは重要ですね。まずは「Classify(クラス分け)」の機能を選んで、B列のお客様の声に対し、クラス分けしたい項目(料理、スタッフ、会場、など)をInputとして実行します。numerous.ai/クラス分け機能
ご覧の通り、それぞれの内容をカテゴリ分けした結果がC列に出力されました。私の感覚としても、期待通りのカテゴリ分け結果となりました。

次は「Sentiment analysis(感情分析)」です。アンケートの内容がポジティブ(肯定的)なのか、ネガティブ(否定的)なのかを判別した結果を返します。
numerous.ai/感情分析結果
こちらの機能も、日本語の文章をしっかり判別できています。とてもいい感じです。

最後に、それぞれのお客様の声に対する返答案をChatGPTに考えてもらいます。用意された関数を使って「このお客様の声に対して、簡単な返信案を作成してください」と、日本語の文章で依頼をしているのに対して、ChatGPTが回答してくれています。
numerous.ai/アンケートへの返答案

以上3つの機能を見ていただきましたが、「各セル単位でChatGPTを実行する」コンセプトであることが理解いただけたと思います。これを応用すると、いろいろなことができそうですね!

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