株式会社インフォマティクス(神奈川県川崎市)と千代田測器株式会社(東京都台東区)が、東京鋪装工業株式会社、日本マイクロソフト株式会社の協力のもと、宮城県内の交差点改良工事において、複合現実(MR)技術を高精度に活用する最先端建設DX事例を公開しました。
今回の事例では、道路面、歩道、縁石、側溝や集水桝等の構造物が原寸投影され、空間に完成形がミリ単位に高精度に重畳される結果となりました。
これまでのMRシステムでは、投影されるホログラフィックが広い範囲であればあるほど正しい位置に投影させることが課題でしたが、新たに採用されたシステムでは、Microsoft HoloLens 2のホログラフィックの投影位置を測量機器トータルステーションの連携による高精度表示と、位置ズレをリアルタイムに補正することで課題が解消できるとのことです。
本システムは、株式会社インフォマティクスと千代田測器株式会社が共同で開発。2D CAD 図面や 3D モデル、画像ファイルを MR データに変換するシステムGyroEye Holo(ジャイロアイホロ)のアドオンソフトとして動作するTS+(ティーエス・プラス)を活用しています。
インフォマティクス社の池田氏は、「1/1 スケールの設計図面を MR で位置精度よく投影できれば、施工時の作業効率の向上はもとより、出来形の確認、位置の確認に利用でき、検査の省力化にも貢献できます」とコメントしています。
建設現場の関係者は今後、工事着工前の完成イメージの共有や完成後の出来形を確認できることで、工事の品質確保や生産性向上が期待されます。
製品情報 *TS+製品紹介ページへ
https://informatix.co.jp/xr/gyroeye-holo-ts/
関連動画 *Youtubeデモ動画へ
https://youtu.be/szTI37kxYuw