メタバースとはインターネット上に作られた仮想空間のことです。新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続く中、仮想空間内でできることに大きな注目が集まり、企業の参入も相次いでいます。
今回は、メタバースでできることと実際の活用事例を紹介していきます。
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メタバースでできる4つのこと
メタバースでは、アバター同士の交流を楽しむだけでなく、商業活動をすることも可能です。身振りや手振り、表情などもアバターで表現できるため、現実世界と同じようなリアルなコミュニケーションがとれます。新型コロナウイルスによる外出自粛をきっかけに、今後はビジネスでの利用も増えていくでしょう。
ここでは、メタバースでできる主な4つのことを解説します。
1.会話やデータの共有
メタバースでは、現実世界と同じようにデータや会話の共有ができます。他のユーザーと会話をしながら、スマートフォンやパソコンでメモを取ることも可能です。
ユーザーとの交流を楽しむだけでなく、情報の整理や共有など、ビジネス目的での利用も期待されています。対面コミュニケーションができないテレワークなど、今後はさまざまなビジネスシーンにおいて利用が進むでしょう。
2.ゲーム
メタバース内では、他のユーザーと一緒にゲームをして楽しめます。ユーザー同士でサバイバルを楽しんだり、仮想空間内を探索したり、自分の部屋に呼んでゲームをしたりするなど、ユーザー同士の交流を深められます。
従来のゲームでは、ユーザーの行動に一定の制限が設けられていましたが、メタバースの世界では、自由に歩き回ることも可能です。
3.経済活動
メタバースの世界で、仮想空間上の土地を売買したり、デジタルコンテンツを売買したりするなど、商業活動ができるサービスもあります。デジタルコンテンツに限らず、現実の商品を売買することも可能です。
メタバース内では仮想通貨を用いて実際に収益化できるため、最近では新たな投資先の一つとして注目されています。
4.新たなまちづくり(バーチャルシティ)
KDDI株式会社・東急株式会社・みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社・一般社団法人渋谷未来デザインの4社は、2021年11月に「バーチャルシティコンソーシアム」を発足し、メタバース内でのまちづくりに着手しています。
テクノロジーの進化とともに、人々の行動様式が変わりつつある時代の変化に合わせて、実在都市と仮想空間が連動して互いに発展していく新たなまちづくりを目指しています。
今後は渋谷区などの自治体や経済産業省などの省庁とも連携して、日本発メタバースの発展を目指す予定です。