コロナ禍でも推し活がはかどる!?『さわれるVR握手会』が開催に
VRとリアルハプティクス(触覚伝送)の技術を活用し、物理的な接触なしでアイドルとの握手会を体験できる『さわれるVR握手会』が開催されました。
企画したのは、「この地上から宇宙へ広がる空間で、世界が驚くビジネスを」を掲げるスカパーJSAT。誰もが知る有料映像コンテンツ「スカパー!」を展開する、日本で初めて人工衛星を打ち上げた民間の衛生通信事業者です。同社は、慶應義塾大学発のベンチャー・モーションリブ株式会社と協力し、3月16日開催のイベント「スカパー!アイドルフェス! ~Think of SDGs~」において、『さわれるVR握手会』のデモンストレーションをおこないました。
人の力加減や物の感触を正確に遠隔地に伝送できる制御技術「リアルハプティクス」と、VRゴーグル越しにリアルタイムでの対面を可能にする「360度ライブストリーミング」を組み合わせ、実現した『さわれるVR握手会』。イベントには、全体の進行を務めるアイドル出身のタレント・鹿沼亜美さんと、この日のために抽選で選ばれたファンが参加し、双方が離れた場所にいながら、実際に面と向かって握手をしているかのようなリアルタイムでのコミュニケーションを楽しんだそうです。
新型コロナウイルスの感染拡大で、コミュニケーションの機会が減っているアイドルとファン。VR握手会は、長引くコロナ禍において、新しいトレンドとなっていくかもしれません。
『さわれるVR握手会』開催の背景
スカパーJSATは、多様なカテゴリーにおけるファンの方々に放送・配信を通じてコンテンツを提供するだけでなく、放送・配信外でも新たな体験を届けるべく、様々な企画を行っております。
このたび、コロナ禍で推し活動が制限されているアイドルファンの方々に対し、『スカパー!アイドルフェス ~Think of SDGs!~』でのライブ体験以外にも新しい体験を提供したいと考え、推し活動の中でも重要度の高い「握手会」を、最先端テクノロジーを駆使することで、再現したいと考えました。
テクノロジー紹介
360°ライブストリーミング
360度カメラで撮影した360度動画と音声を、同時に配信する技術です。これにより撮影場所から遠隔地にいながら、VRゴーグルなどのデバイスを通じて、まるで撮影場所にリアルタイムにいるかのような体験が可能となります。従来の左右方向に加えて、上下や奥行きを含む全方位の音を集音する、アンビソニックス方式のVRマイクを採用したことにより、立体音響による音のVRを実現し、耳元でのささやきといったことも映像とともに体験することができます。
リアルハプティクス(触覚伝送)
慶應義塾大学で発明された、人の力加減や物の感触を正確に遠隔地に伝送できる制御技術です。力センサを使わずに位置、速度、力のデータ化と統合制御を実現した特許技術です。
これにより「感触の伝わる遠隔操作」「感触や動作の可視化・分析」「繊細な力加減をする自動化」「感触の再現・VR」を実現します。
モーションリブ(株)の汎用力触覚ICチップ「AbcCore」によってリアルハプティクスを簡単に導入することができます。
モーションリブ社コメント
リアルハプティクスは医療目的で開発がスタートした技術で、これまでは医療や産業用途での活用がほとんどでした。一方、社内では遠隔コミュニケーションとして使用できないかという期待が長年あったため、今回スカパー!さんからお話をいただき、遂に!と沸き立ちました。コロナ禍で接触コミュニケーションの機会が減る中、遠隔で触れ合うという形を通して、新たな感動を伝えられればと思っています。
スカパーJSAT株式会について
会社名 :スカパーJSAT株式会社
代表者 :代表取締役 執行役員社長 米倉 英一
設 立 :1994年11月10日
事業内容:宇宙事業、メディア事業
所在地 :〒107-0052 東京都港区赤坂1-8-1
モーションリブ株式会社について
会社名 :モーションリブ株式会社
代表者 :代表取締役CEO 溝口 貴弘
設 立 :2016年4月1日
事業内容:リアルハプティクスに関する下記事業
– ソリューション事業/キーデバイス事業/ライセンス事業
所在地 :〒212-0032 川崎市幸区新川崎7-1