最近、加速的に普及しているVRと3D。両者の違いは、そもそもの映像の仕組みや視野の広さです。この記事では、VRと3Dのそれぞれの特徴を紹介し、両者の違いがわかるように解説していきます。視覚的に見てわかるように実際の映像も交えて紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
VRと3Dの特徴
VRとは「Virtual Reality」の略語で、日本では「仮想現実」とも呼ばれています。これとセットで使われる3Dは、「3 dimension」の略で、日本語にすると「3次元」という意味。奥行きがあり、立体感を感じられる映像を指します。
ここでは両者の特徴をもう少し詳しく紹介していきます。
VRは限りなく実体験に近い体験ができる
VRの大きな特徴は、限りなく実体験に近い体験ができることです。VRは視界全体に映像が見えています。自分が首を動かす方向に映像が映し出されるため、まるで自分がその中にいるような感覚が味わえるのです。
また、映像の中を自由に移動したり、手を使って映像の中の物を触ったりできるシステムも既に開発されています。
このようにVRは、いるはずのない世界に、あたかも自分が入り込んでいるような没入感が味わえるのです。
3Dには奥行きがあり立体感を演出できる
3Dの特徴は、縦・横の構図に「奥行き」が生まれることで、映像を立体的に感らじれることです。
3Dメガネを通して見た映像は、まるでスクリーンの中にある物や人が目の前に飛び出してくるような感覚。映画やアミューズメント施設などで、よく用いられています。立体的な映像を見て、思わず避けそうになった人は少なくないでしょう。
共通する仕組みは「視差」の利用
VRと3Dの映像を見て立体感を感じる理由は、人間の眼と脳の仕組みを利用していることが関係しています。この仕組みを「視差(両眼視差)」と呼びます。
視差とは、簡単にいえば左右の眼に映る微妙な視点のずれのこと。右眼で見た視点と左眼で見た視点を、脳が認識することで立体的に感じられるのです。VRと3Dは、この視差の仕組みを活かして映像が作られています。
具体的には、2つのカメラを使って撮影する方法が一般的です。左のカメラでは「左眼用」、右のカメラでは「右眼用」の映像を同じタイミングで撮影します。
この撮影方法を活用することで視差が生まれ、映像を立体的に見ることが可能となるのです。