VR会議システムは実際に人が集まっていない状態でも、リアルな感覚でミーティングが行えるシステムです。Web会議など従来のツールでは難しかった、場の空気を読むという行為も行うことができるでしょう。当記事ではVR会議でミーティングを行うメリットやデメリットなどを紹介します。
VR会議によるミーティングとは?
VR(Virtual Reality:バーチャルリアリティ)会議とは、仮想現実と呼ばれるVR技術を利用した最新の会議システムです。VR会議システムを利用すれば、VR会議室と呼ばれる仮想空間で第三者とミーティングが行えます。
Web会議やビデオ会議などの従来の会議システムに比べ、より表情や身振り手振りを明確に見ることができるため、実際の会議室にいるような感覚で会議が行えるでしょう。
VR会議でミーティングを行う3つのメリット
VR会議のメリットとしては「移動や宿泊に関するコストが削減できる」「現実の会議に近い臨場感を得られる」「参加者の積極的な発言を期待できる」という3点が挙げられます。
VR会議を活用すれば、今までのWeb会議よりも臨場感を得ながらミーティングが行えます。そのため、Web会議では困難だった参加者の積極性を引き出すことも可能でしょう。
1.移動や宿泊に関するコストが削減できる
例えば、全国に支店がある企業の場合、本社で会議を開く際には、各支店から社員を呼び寄せる必要があり、移動や宿泊に関するコストが発生します。しかし、VR会議によるミーティングであれば、移動や宿泊を行わなくても現実に近い感覚で会議が行えるため、コストを大幅に削減できるでしょう。
社員の移動もなくなり、業務時間を効率よく確保できるため、ワークライフバランスの実現も夢ではなくなります。
2.現実の会議に近い臨場感を得られる
前述のとおり、VR会議では仮想空間を用いて会議を行うため、従来のツールと比べると実際の会議室にいるようなリアルな感覚でミーティングが行えます。身振り手振りや表情にも、よりリアリティが感じられるでしょう。オンラインでありながらも臨場感のあるミーティングが実現可能です。
また、従来のツールに比べ、空間を活用したメモや資料共有が容易となるといった特徴もあります。
3.参加者の積極的な発言を期待できる
現実に近い臨場感を得ながらミーティングを行うVR会議であれば、相手の表情までリアルに感じ取れるため、その場の空気が読みやすくなります。大勢のミーティングであってもコミュニケーションが取りやすくなるため、従来のWeb会議よりも参加者が積極的に発言しやすくなるでしょう。
VR会議でミーティングを行うデメリット
VR会議でミーティングを行うデメリットは導入コストの高さです。Web会議やビデオ会議など、無料で利用できる従来のツールとは大きく異なる部分といえるでしょう。
導入コストが高い
VR会議を行うには仮想空間が必要不可欠なため、HMDを導入が欠かせません。VRゴーグルとも呼ばれる、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)。仮想空間を作るための装置で、導入コストが高い点がデメリットです。
商品によって価格は異なるものの、HMDの平均価格は4~6万円ほどといわれています。VR対応のハイスペックなパソコンも含めて社員に支給する場合には、大きな導入コストが必要になるでしょう。
VR会議の導入に必要なツールとは
VR会議の導入に必要なツールは次のとおりです。
- VRに対応したパソコン
- ヘッドマウントディスプレイ(VRゴーグル)
- VR会議システムを利用できるアプリやサービス
- 会議用のマイク
VRでは3D映像を多用するため、通常の映像に比べてどうしてもデータ量が大きくなります。そのため、VRに対応したパソコンを準備する場合は、潤沢なCPUメモリや処理能力が高いGPUを搭載したモデルを選ぶ必要があります。
また「音が頻繁に途切れる」「集音性が悪い」といった問題が生じた場合には、内蔵型のマイクではなく、専用マイクを準備する必要があるでしょう。