空軍と共同開発。100万円超のXRヘッドセット『XTAL 3』

written by結木千尋

超高機能で700グラム。装着感・重量感を極限まで排除したプロ向けXRヘッドセット『XTAL 3』

高級XRヘッドセット『XTAL』シリーズから、最新モデル『XTAL 3』が発表されました。価格は、VRモデル『XTAL 3 Virtual Reality』が8,900ドル(約103万円)、MRモデル『XTAL 3 Mixed Reality』が1万1,500ドル(約133万円)となっています。

同ヘッドセットは、空軍に向けてパイロットトレーニングシステムなどを提供するチェコの企業・VRgineersが開発したもの。同社がこれまで培ってきた関係性を活かし、国際空軍のパイロットチームとの協力によって製品化が実現しました。『XTAL』シリーズは、一切妥協のない高スペックさが売りの商品。法人や軍隊など、toB向けにラインアップが展開されており、前モデルはアメリカ空軍でも使われていたといいます。今回発表された『XTAL 3』には、片目4K、両目8Kの解像度のほか、状態によって切替可能なリフレッシュレート、人間の目に限りなく近い180度に及ぶ視野角、視線解析・ヒートマップなどの高度なアイトラッキング機能などが搭載されました。これだけの機能を備えながら、700グラムと極限まで軽量化に成功している点が特徴で、ヘッドセットにありがちな装着感・重量感なしに、高度なVR・MR体験ができる端末となっています。接続方式は、VirtualLink、DisplayPort 1.4、USB 3.2 gen2 、 Power 12V・3A。基本的にはプロフェッショナル向けの製品ですが、Steam VRにも対応しているため、ゲーミングVRヘッドセットとしても利用が可能です。

『XTAL 3』製品概要

出荷予定日
2022年4月(2022年1月29日時点)

価格
『XTAL 3 Virtual Reality』:8,900ドル(約103万円)
『XTAL 3 Mixed Reality』:1万1,500ドル(約133万円)

解像度
片目4K、両目8K
(※MRモデルの周辺解像度は、片目2616 x 2192)

リフレッシュレート
『XTAL 3 Virtual Reality』:4K時は75Hz、QHD時は120Hz
『XTAL 3 Mixed Reality』:中心は90Hz、周辺は75Hz

視野角
High fidelity lense(忠実再現レンズ):水平63度、垂直38度
Balance lense(バランスレンズ):水平84度、垂直53度
Immersive lense(没入レンズ):水平170度、垂直90度

重量
700グラム

大きさ
293×123×113(mm)

※詳細は公式サイト内Technical Specifications参照


『XTAL 3』公式サイト

VRgineersコーポレートサイト

『XTAL』シリーズ購入ページ

written by

結木千尋

ユウキチヒロ。フリーライター・インタビュアー。 関心事はサブカルチャー(音楽・映画など)。 AORとミニシアター系の邦画が大好物。 グリーンカレーの海で溺れたい。