ソニー製VRゴーグル『PSVR2』、2023年初頭に発売へ

written by結木千尋

『PSVR2』は2023年初頭に発売!今後、詳細が順次明らかに。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は8月23日、自社が開発するVRゴーグルの次世代機『PlayStation VR2』(以下、『PSVR2』)を2023年初めに発売すると明らかにしました。

世界の主要地域で同時発売となる見込みで、価格については記事執筆時点で不明。SIEは「詳細は順次お伝えする」としています。

『PSVR2』を巡っては、名称やデザインがそれぞれ今年1月と2月に発表されてきました。現行機『PSVR』が2016年10月に発売されているため、同システムはおよそ6年ぶりの新機種となります。スペック面では、有機ELによる4K HDRディスプレイを備え、片目あたり2,000×2,040の解像度、90/120Hzのフレームレートを持つことなどがすでに公表済み。開発発表時の情報には、PlayStation 5専用である旨が記載されていましたが、昨今のVR業界の盛り上がりなどを考えると、長期的には他のプラットフォームでも使用が可能となるかもしれません。2022年8月現在、最も浸透していると言っても過言ではないMeta社製のVRゴーグル『Oculus Quest 2』と比較しても魅力的なスペックを持つ同システムだけに、今後の詳細発表にも注目が集まりそうです。以下、プレスリリースより引用。

『PlayStation VR2』の主な仕様

PSVR2

ディスプレイ方式:有機EL
パネル解像度:片目当たり2000×2040
パネルリフレッシュレート:90Hz、120Hz

レンズ間距離:調整可能
視野角:約110度

センサー
モーションセンサー:6軸検出システム(3軸ジャイロ・3軸加速度)
装着センサー:IR近接センサー

カメラ
トラッキングカメラ×4(VRヘッドセット、VRコントローラートラッキング用)
IRカメラ×2(視線トラッキング用)

フィードバック:ヘッドセットの振動
PS5との通信:USB Type-C®

オーディオ
入力:内蔵マイク
出力:ステレオヘッドホン端子

精細な映像表現

PlayStation VR2は4K HDRディスプレイ、110度の視野角、フォービエイテッド・レンダリング(プレイヤーの中心視野ほど高解像度に、そして視野の外側に行くに従い低解像度で描画する手法)により、高品質な映像体験をお届けします。また、有機ELディスプレイを採用しており、片目あたり2000×2040の解像度と、90/120Hzの滑らかなフレームレートを実現します。

ヘッドセットによるコントローラーのトラッキング

PlayStation VR2ではインサイド・アウト・トラッキングを採用し、VRヘッドセットに搭載したカメラを通じて、プレイヤーとコントローラーをトラッキングします。本体以外のカメラを必要とすることなく、プレイヤーの動きや向いている方向がゲーム内に反映されます。

新しいセンシング機能

PlayStation VR2 Senseテクノロジーは、視線トラッキング、ヘッドセットフィードバック、3Dオーディオ、そして革新的なPlayStation VR2 Senseコントローラーを組み合わせることで、驚くほど深い没入感を生み出します。ヘッドセットフィードバックは、プレイヤーがゲーム内のアクションから受ける感覚を増幅させる新たな機能です。これは、ヘッドセットに内蔵したひとつのモーターの振動によって触覚要素を加えるもので、例えば、緊迫した場面でのキャラクターの脈拍の上昇や、キャラクターの頭の近くを物体が通過する際の衝撃、キャラクターがスピードを上げて進む際の車両の推進力など、プレイヤーはゲームの世界を一層リアルに感じることができます。さらに、この新たな没入感に、PS5に搭載したTempest 3Dオーディオ技術が加わることで、プレイヤーの周囲の音を活き活きと再現します。

視線トラッキング

視線トラッキング機能によって、PlayStation VR2がプレイヤーの目の動きを検知し、特定の方向を見ただけで、ゲームキャラクターを操作することもできます。プレイヤーとゲームキャラクターとのインタラクションがより自然に、かつ直感的なものになることで、感情の高まりや表情の豊かさなど、ゲームにおけるリアリズムを新たなレベルに引き上げます。

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PSVR公式サイト
プレイステーション公式Twitter(@PlayStation_jp)

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結木千尋

ユウキチヒロ。フリーライター・インタビュアー。 関心事はサブカルチャー(音楽・映画など)。 AORとミニシアター系の邦画が大好物。 グリーンカレーの海で溺れたい。