ARと地図は高相性!ナビゲーションからグルメガイドまで事例を紹介

written byNuxR編集部

初めて来た場所で目的地に向かう際、地図を見てもどちらに行けばよいかわからなくなったという経験はないでしょうか?そんなときに役に立つのがAR(拡張現実)と地図の融合です。ARと地図は非常に相性がよく、近年では単なるナビゲーションだけに留まらない発展を見せています。本記事ではそんなARと地図の関係について、実際の事例を紹介します。

そもそもARとは?

ARとはAugmented Realityの略で、日本語では「拡張現実」と訳されます。実際の風景に対して情報を付加して表示することにより、現実を拡張してよりわかりやすく使いやすいものにする技術です。

よく似た言葉にVR(Virtual Reality, 仮想現実)がありますが、こちらは100%仮想的な空間を作り出す技術になります。ARはあくまで現実世界を基本として、それに情報を加えるものであり、VRとは全く異なるものです。

ARと地図は高相性

AR技術と地図は非常に相性がよく、さまざまな応用がされています。その代表的なものが目的地までのナビゲーションです。

スマートフォンの普及で、初めての場所でも地図アプリを使って自分がいる位置が容易にわかるようになりました。しかしながら、そこからどちらに向かえばいいのか、どの道に入ればいいのかは地図と実際の風景を見比べながら頭を悩ませる必要があります。

しかし、AR技術を使えば、現実世界の風景に進行方向を示すことが可能であり、進むべき道が一目瞭然です。最近では単なるナビゲーションに留まらない進化を遂げており、これからますますARと地図の融合は進むことでしょう。

ARを地図に応用した事例

ARを地図に応用した事例

それでは、実際にAR技術を地図に応用した事例10選をご紹介します。

Googleマップ ライブビュー

スマートフォン向け地図アプリの代表格といえばGoogleマップですが、Googleマップには「ライブビュー」と呼ばれるAR技術を応用した機能が搭載されています。本機能はスマートフォンのカメラ映像に進行方向を重ね合わせて表示することで、進むべき道筋を示すことが可能です。

単なるナビゲーションだけでなく、東京タワーや東京スカイツリーのような目印になる建築物のアイコンや距離も風景に重ねて表示できます。これにより、進むべき方向がよりわかりやすくなるほか、観光にも役立つことでしょう。

Google マップのライブビューを使用する(Googleマップ ヘルプ)

PinnAR

スマートフォンを使ったナビゲーションは大変便利なものですが、GPSの信号が届かない屋内では使えないという欠点があります。Telecom Squareが提供している「PinnAR(ピナー)」は独自のルーティングエンジンを用いて屋内でも現在地を測定し、ナビゲーションできるアプリです。

AR機能としてカメラで映した実際の風景上にルートを表示することができ、目的地へ迷わずナビすることができます。また、出入り口やトイレといった屋内施設のスポットを探すこともできるため、巨大な地下街を利用する場合などに心強い味方となりそうです。

ライブ感のあるグルメ動画から目的地に向かう機能もあり、グルメガイドとしても活用できそうですね。動画は自分でも投稿・共有できます。

ARナビゲーションアプリ「PinnAR」(株式会社テレコムスクエア)

Osaka Metro Group 案内アプリ

大阪の梅田駅は大きく、複雑で、まるで迷宮のようだともいわれます。そんな梅田駅を迷うことなく利用するためのARアプリが「Osaka Metro Group 案内アプリ」です。

このアプリでは、まず駅の改札近くに設置してある「ARナビボード」をみつけ、アプリの「ARナビ」を起動し、スマホをこのボードにかざす必要があります。すると、目的地選択の画面に遷移しますので、駅出口、周辺の駅、デパートやショッピングモールなど行きたい場所を選びます。

あとはスマホで映した床の上に進行方向が重ねて表示されますので、それに従って歩くだけです。画面上部には距離と時間も表示されるのも約束の時間があるときにも役立ちそうですね。

Osaka Metro Group案内アプリ 紹介ページ(Osaka Metro)

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