2022年のユーキャン新語・流行語大賞に「メタバース」がノミネートされました。しかし「メタバース」について、明確に説明できる人はまだまだ少ないと思います。
メタバースとよく混同されるキーワードとして「VR(仮想現実)」があげられます。この記事ではメタバースとVRの違いについてまとめました。参考にしてください。
メタバースとは?
2022年のユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされた「メタバース」の意味を解説いたします。
●メタバース語源
メタバース(Metaverse)
⇒メタ(Meta)×宇宙(Universe)を組み合わせた造語
メタバースとは、オンライン上に構築された「3次元仮想空間」を指します。
●メタバースの特徴・定義
「メタバース」はSF小説「スノウ・クラッシュ」に登場する造語より由来しており、様々なコミュニケーションをとることができ、場所や人種、年齢などの属性にとらわれないのが特徴です。小説では「インターネット上に存在する、経済圏を持った仮想空間」とされています。
しかしメタバースの定義について提案されていますが、統一した定義や解釈はまだ存在していません。
様々な解釈がありますがメタバースの定義の一例として、メタバース解説書『メタバース進化論』(技術評論社、2022)では、
- 空間性
- 自己同一性
- 大規模同時接続性
- 創造性
- 経済性
- アクセス性
- 没入性
以上七要件を満たしたオンラインの仮想空間として定義されています。
またメタバースはVR、ARなどのテクノロジーに加えて、汎用コンピューターやスマートフォンが含まれる既存のインターネット技術への拡張案と定義する例もあります。
現在日本内外で様々なメタバースプラットフォームが登場しています。
- cluster(クラスター):スマートフォンやPC、VR機器など様々な環境からバーチャル空間に集って遊べるメタバースプラットフォーム
- The Sandbox:世界で4000万ダウンロード達成した『The Sandbox』のゲームプラットフォーム(ブロックチェーン版)
- Decentraland:現在開発中のメタバース構想のブロックチェーンプロジェクト
●メタバースの活用例
- オンライン会議
- オンラインライブ
- オンラインゲーム(オンライン脱出ゲームや人狼など)