資料生成やアクセス解析も。Webマーケティングに活用できるAIツール、8つの目的別にご紹介!<後編>

#AI

7. すでにこんなに高機能?「Microsoft Excel」で簡単にアクセス解析

Microsoft Excel
https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/excel
次もエクセル関連です。さきほどのツールは文字を扱いましたが、こちらは数字を扱います。
ご紹介するのはみなさんおなじみ「Microsoft Excel」。もう知っていますという反応が返ってきそうですが、Analyze Data機能はご存知でしょうか?Microsoft 365バージョンだけで利用可能であり、かつ日本語版機能は英語版とは異なるので、詳細までご存知ない方も多いかもしれません。Microsoftと言えば、AIを全面的に採用するCopilotについて発表したばかりですが、すでに対話型の分析機能が使えるのです。

例として、「企業サイトのPV実績データ」を前提にご説明します。使い方はまず、Homeを選択した際に表示される、右側のAnalyze Dataをクリックします。Microsoft Excel/Analyze Data実行

すると画面右側に「Analyze Data」機能が表示されます。Analyze Dataウィンドウ上部のテキストボックスに、英語で指示を記載するか、提案される指示内容を選択すれば分析が実行されます。下のイメージの例では、「日ごとのページビュー実績を折れ線グラフで表示する(Total page view by date as a line chart)」ように指示が出され、その下にグラフが表示されました。
Microsoft Excel/折れ線グラフ出力

このように、対話型で分析が行えるのが特徴です。試しに、「日ごと(by date)」を「月ごと(by month)」に、「折れ線グラフ(line chart)」を「縦棒グラフ(column chart)」に変更して実行します。
Microsoft Excel/縦棒グラフ出力
ご覧の通り、月ごとの縦棒グラフが生成されました。

慣れている方であれば、この機能を用いずともぱぱっとPivot tableで集計して、さらにグラフを作成してしまうでしょうが、まだエクセルに慣れていない方、Pivot tableもグラフも作成したことがない方であれば、実に手軽な方法かもしれません。
ちなみにこのグラフ部分をダブルクリックすると、
Microsoft Excel/Pivot table結果

このようにグラフ生成を行うにあたって実行されたPivot tableの集計結果が表示されました。Pivot tableもグラフも作ったことがなかったとしても、Analyze Dataツールをとっかかりとしてそれらの理解を深める使い方もできるでしょう。

今回は簡単な例でご説明しましたが、使いこなせるとより複雑な分析も行え、非常に強力な武器になりそうです。

8. PC操作の録画から手軽にマニュアル作成「Scribe」

Scribe
https://scribehow.com/
最後に、「PC操作を録画し、そこから自動的にマニュアルを作成するツール」のご紹介です。
社内向けのマニュアル整備はとても重要なことですが、どうしても後回しになってしまいがちですね。簡単なマニュアルだとしても、それなりに手間がかかる作業ということでしょう。
このツールがあれば、マニュアル作成者が行うことは基本的に「いつものように操作する」だけなので、心理的ハードルも低い状態で作業できるかもしれません。
ここでは簡単に、「ChatGPTを起動する」ところまでのマニュアルを作成してみます。

まず、このツールはGoogle Chromeの拡張機能となっています。まずはChromeにアドオン機能として追加しましょう。
Scribe/実行の仕方

こちらを実行し、右上の「Start Capture」をクリックすればすぐレコーディング開始です。

Scribe/資料作成結果
Googleのページを開いて、「ChatGPT」で検索して、サイトにアクセスして…と、通常の操作を行って最後にレコーディング完了すれば、簡単に上記のドキュメントが出来上がります。こちらも英語ドキュメントになりますが、日本語での編集ももちろん可能です。

Scribe/スライド追加

ドキュメントを生成したあとは希望の箇所にスライドを追加できますし、希望の箇所を指定してまたそこからレコーディングを開始→スライド自動追加もできてしまいます。
このように非常に手軽で使いやすいので、他者向けのマニュアルだけでなく、自分用の作業メモにも頻度高く活躍しそうです。

 

世の中にはまだまだたくさんの便利なAIツールがあり、その種類はどんどん増えています。いまの時点から、「AIツールで何ができるのか」を把握しておくことはとても意義があると言えます。この記事をきっかけにいくつかご自身で使ってみて、AIツールについての理解を深めていただければ幸いです。

 

前編はこちら>>Webマーケティングに活用できるAIツール、8つの目的別にご紹介!<前編>

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