【分析】OpenSeaで売れているNFTアート作品まとめ

written by増田あかり

人気NFTランキング

4月17日19時時点における国内NFTコレクションランキング(OpenSea取引24時間)をまとめました。

※NFTRANKING.JPを参考にしています。

  1. Shinsei Galverse Official
  2. Murakami.Flowers Seed
  3. Da Workers
  4. Neo Tokyo Punks NFT
  5. PeopleInThePlaceTheyLove
  6. Naoki’s stamp collection
  7. Positive Drawing Ozisan
  8. Wall Girls
  9. People of CRYPTO DIVER CITY
  10. Kajino

▼リンク NFTRANKING.JP

国内NFTアートの売り上げランキング(毎日更新)| NFTRANKIG.JP (nftranking.jp)

なかには予想外のコレクションもありますが、OpenSeaで売れているNFT作品のランキングから、どのようなものが売れているかの傾向 ・売れる理由を考えてみました。

売れているNFTの特徴

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この章では、今売れているNFT作品の特徴を3点まとめました。

① 正方形でアイコン映えする作品(SNSアイコンでの利用を想定)
② 付加価値がある
③ 世界観が統一されている

これからひとつずつ解説していきます。

① 正方形でアイコン映えする作品(SNSアイコンでの利用を想定)

SNSは現代で重要なツールであり、自分を表現する形にもなりました。

BAYCのSNSをつけている人は、高級ファッションを身につけているのと一緒。SNSのアイコンは自分を表わす一種の顔とも言えます。

そのためSNSアイコンとして使いにくい長方形の作品より、正方形の作品が好まれるのです。

前章で紹介したBAYC、Azukiも全て正方形で制作されています。

またアイコン映えするような構図も好まれます。Azukiのような横顔アイコン、または新星ギャルバースのようなキャラクターを真ん中に配置する構図が好まれます。

またシルエットが多い作品より、シンプルなほうが好まれるでしょう。

これらの特徴を兼ね備えたNFTコレクションをPFP(Picture For Profile)と呼びます。PFPは主にTwitterアイコンでの使用を想定したNFTコレクションを指します。

② 付加価値がある

一部のNFTには付加価値があるコレクションがあり、その付加価値によって人気が過熱するコレクションも存在します。

例えば、NFTを持っている人だけが参加できるコミュニテイがあり、そこで情報交換ができます。BAYCがこの特徴に該当しています。

BAYCのNFTコレクションを持つことで、メンバーシップのロックが解除される仕組みを有しており、BAYCを所有するメンバーのみが交流できるDiscordの参加権が得られます。また、BAYCを通して、一般に公開されていない作品を閲覧することもできます。

③ 世界観が統一されている

売れているNFTの特徴の中で、個人的に一番重視している点が「世界観の統一」です。NFTアート作品を集めるコレクターは、どのような気持ちでNFTアート作品を購入しているのでしょうか?

筆者の考えとしては、「素晴らしい作品を所有したい」という所有欲、そしてコレクターが1つの作品を購入したとき、「クリエイターのその他のコレクションも気になる」といった心理状態になると考えています。

コレクターがその他のコレクションを確認したとき、作品の世界観がばらばらだとコレクターの期待から外れる場合が多いでしょう。コレクションに対して、世界観の統一はマストです。

日本コンテンツは世界NFT市場でも十分通用する

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4月14日に販売がはじまったNFTアート作品「新星ギャルバース」。8888種類のデザインが公式サイトで販売開始され、即時完売となりました。現在二次流通が行なわれており、マーケット上で多くの取引がされています。

初期のリリース価格は、0.07ETH。同日のレートで換算すると27,000円ほどになります。

新星ギャルバースは、世界一のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaで全世界ランキング1位を獲得したことから、日本のNFT作品は世界で十分通用すると証明されました。

NFTマーケットプレイスへの出品は、日本のクリエイティブ力を世界に向けてアピールできる絶好の機会。そしてNFTアートは予測不可能な世界であり、ネームバリューのみならず思わぬジャンルのアートがはやることもしばしばあるでしょう。

流行は乗るだけでなく、自分で作ることもできます。大事な点は、作品をどのような世界観で、何をメッセージとして伝えたいのか明確にすることだと思います。

「今までにない新しいものを作ろう」と考えてみても、なかなか大胆な発想が出てこないかもしれません。そんなときは知らない街に出てヒントを得たり、さまざまなアート作品から表現や考え方を吸収していくことで、自分だけのブルーオーシャンを発掘する手がかりになるかもしれません。

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written by

増田あかり

ナナメ45度の視点で新たな「オモシロイ」を探求&届けるライター。 フリーランスライターときどき文筆家←SE女子←農業系大学院

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