近年はAR/MRグラスとスマートグラスを導入する業界が増えています。どちらも見た目は似ていますが大きな違いがあります。両者の違いを把握したうえでビジネスに導入することが大切です。
この記事ではAR/MRグラスとスマートグラスの相違点やビジネスにおける活用事例を紹介します。
AR/MRグラスとスマートグラスって何?どう違うの?
AR/MRグラスとスマートグラスは、どちらもメガネのような見た目で、レンズ部分がディスプレイになっています。見た目に大きな違いはないように見えますが、機能が大きく異なります。デザインにも異なる点があるため、よく比較して選ぶことが大切です。
具体的にどのような違いがあるのか、ここできちんと確認しておきましょう。
AR/MRグラスとは?
AR/MRグラスとは、現実世界にバーチャルな情報を追加表示する機能を持ったグラスです。ディスプレイには現実の世界と一緒に、仮想的な存在も映し出されます。グラスを装着するだけでバーチャルな世界が目の前に広がり、あたかも自分がその世界に存在するかのような没入感を楽しめる点が特徴です。
周辺環境を認識できるセンサーが搭載されているため、目の前の空間に3DCGのオブジェクトを表示させることもできます。
スマートグラスとは?
スマートグラスとは、ディスプレイ部分にデジタル情報を表示できるグラスのことです。スマートフォンの画面を表示して閲覧できるタイプもあります。基本的に情報のみを表示するだけなので、機能はいたってシンプルです。
搭載されている機能が少ない分、小型軽量タイプが多く、比較的安価に購入できるメリットがあります。サングラス風のデザインなど、おしゃれなデバイスも多いです。
現実空間の認識機能が異なる
AR/MRグラスとスマートグラスはどちらも見た目がメガネ型で、ディスプレイに情報を表示できる点が共通しています。大きく異なる点は、現実空間を認識する機能の有無です。
スマートグラスには環境に合わせて情報変化する機能がありません。ディスプレイにデジタル情報を表示するだけのシンプルな機能ですが、AR/MRグラスは空間を認識するためのセンサーが複数搭載されているケースが多いです。
一方で、スマートグラスには普通のメガネと大差ないデバイスもあり、軽量設計で持ち運びしやすいメリットがあります。機能性が高いのはAR/MRグラスですが、デザイン面はスマートグラスが上だといえるでしょう。