MR(複合現実)が建築業界で役立つ?MR技術の活用事例6選

written byNuxR編集部

複合現実(MR)は仮想的な世界を取り込んだ技術であり、ビジネス用途でも活用事例が次々と登場しています。そこで、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)など、IT技術の発展目覚ましい建築業界におけるMR技術の活用事例を確認していきます。

MR(複合現実)とは何か?

建築業界におけるMRの活用事例を紹介する前に、MRとAR、VRとの違いを押さえておきましょう。

MRとは

MRとはMixed Reality(複合現実)の略称で、ARとVRとを統合した技術です。現実世界と仮想世界の座標とをぴったりと重ね合わせることで、現実世界と仮想世界とを同時に体験できる技術がMRだといえるでしょう。

VRとの違い

VRとは、現実には起こりえないような仮想的な世界を作り出し、人間の感覚を錯覚させてあたかも現実世界であるかのような没入感を与える技術です。ヘッドマウント・ディスプレイやヘッドセットを使うことで、コンピューターで作った映像や音楽が体験できるようになります。つまり、現実世界がVRに介入することはありません。

ARとの違い

ARはMRに似た技術であるため、少し違いがわかりにくいかもしれません。現実世界に仮想的な視覚情報を重ねることで現実世界を拡張する技術がARで、代表例がPokémon GOです。

CGで作った3D映像やキャラクターを現実世界に重ね合わせることで、仮想的なキャラクターが実在するかのような表現が実現できます。

ただし、ARがあくまで仮想的な情報が現実世界の補完的な役割を果たすだけであることに対し、MRは現実世界と仮想世界との境界が消え、両方の世界間における操作が可能です。また、複数の人間が同じMR空間を共有できる点も、MRの特徴といえるでしょう。

MRを建築業界で活用するメリット

MRを建築業界で活用するメリット

MRを建築業界で活用するメリットとして、設計ミスの発見につながる点や作業員のスキルアップにつながる点などが挙げられます。以下で3つのメリットについて詳しく見ていきましょう。

原寸大の世界を再現・体験できる

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)を使ってコンピューター上に設計した3Dの建物モデルを仮想現実データに変換することで、現実と同じ建物の立体モデルが表示可能です。こうした仮想的な建物内部を歩くことで、設計ミスの発見につなげられます。

複数端末に対応

MRを体験できる端末は、先述したMicrosoft HoloLensのようなMR用のヘッドマウント・ディスプレイだけではありません。スマホやタブレットなど複数の端末がVRやAR、MRに対応しています。そのため、MRは比較的導入が容易といえるでしょう。

遠隔での作業支援も可能

MRを活用することで、現場作業員が目で見ている映像を、遠隔地のベテラン作業員へ共有できます。そのため、実務経験の浅い現場作業員が、遠隔地にいるベテランの作業員から指示を受けることも可能です。

少ない人数で複数の作業を進められるため、作業の効率性が高まるだけでなく、実務経験の浅い作業員のスキルアップにもつながるでしょう。また、作業員の間で共有される映像を録画しておくことで、業務の復習にも活用できます。

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