シンガポールを拠点とする技術企業Brilliant Labs Pvt. Ltd.は、スマートグラス上でChatGPTを動かすためのiOS対応アプリケーション「arGPT」を公開。同社が提供するオープンソースのARデバイス「Monocle AR」と連携することで、ユーザーは声のみでChatGPTを活用できるといいます。
既存のメガネをスマートグラスに変えるクリップ型デバイス「Monocle AR」にChatGPTを導入
Monocle ARには720pのカメラ、タッチセンサー、マイクロOLEDディスプレイを内蔵しており、その軽さはわずか15g。Monocle ARとarGPTの組み合わせにより、職場でのリサーチ作業やToDoリストの作成、話された言語を自動的に検出してリアルタイム翻訳・会話の提案をしてもらえるほか、位置情報を活用して目的地や観光スポットを効率的に見つけることも可能です。
アプリのリリースに際し、Brilliant LabsのCEOであるボバック・タヴァンガー氏は、「ChatGPTは今や3億人のユーザーを抱え、需要も増加している。特に移動中の個人にとって、スマートフォンを超えた技術拡張の必要性が高まっており、Monocle ARとarGPTの組み合わせは、理想的なソリューションと言える」とコメントしています。
XR領域の著名投資家が注目する企業「Brilliant Labs(ブリリアントラボ)」
Brilliant Labs Pvt. Ltd.は、2019年に元Apple社員のボバック・タヴァンガー氏、共同創設者のラジ・ナカルジャ氏、ベン・ヒールド氏によって設立されました。同社の主力製品である「Monocle」は、オープンソースのウェアラブルARグラスとして導入され、次世代のAI対応アプリケーションを取り入れるために設計されています。
最近では、オキュラスの共同創設者であるブレンダン・イリーブ氏やSiriの共同創設者アダム・シェイヤー氏、その他XR領域の著名な投資家たちから総額300万ドルの資金調達を成功させています。技術を生み出した先駆者たちがBrilliant Labsの可能性を信じた投資により、ウェアラブルAI領域での革新的な活動が一層加速されることが期待されています。
「Brilliant Labs」公式サイト:https://brilliant.xyz/
https://twitter.com/brilliantlabsAR/status/1674065982103470088