わかったぞ……きっとスクリーンショット機能がロックされているんだ！
電源は点けたばかりだし、再起動という線は薄そうだよなあ、なんて、あーでもないこーでもないといいながらアプリを眺めていると、私はハッとひらめいた。
――はじめてのQuest2をクリアしたら、スクショが撮れるかもしれない。
きっとスクショ機能がロックされていて、何かを撮影したらアンロックされるんだわ！ うんうん、絶対そうに違いない！――ゲーム脳さながらの予想である。
レンズの初期傷のこともあってちょっと凹んでいた私は、いますぐに楽しめることをしようと、「はじめてのQuest2」を起動した。
ピンポン玉をバシバシ打ったり、目の前にあるおもちゃを遠くに投げつけたり、かわいらしいロボットと楽しくダンスをしながら、ことあるごとに私はスクショのボタンを押すのだが、やはりスクショは撮れずじまいであった。
用意された“はじめて”に対してありったけ楽しみきったあと、私は思った。
スクショ撮るクエスト、全然出てこなくない？
もう一度スクショを撮るためのボタンを押してみたが、なにも起こらなかった。どうやらお手上げ侍、手も足も出ないということだ。
今日はもう終わりにしよう……はじめてのQuest2で完全に燃え尽きた私は、ゲームを終了させるカセットを入れ、アプリを終了した。
初期傷の問い合わせもしなきゃいけないしなぁ――などと考えごとをしながら電源を切ろうとしたら、うっかり「再起動」のほうを押してしまって「あぁ、もーっ！」と、小学生みたいな声が出た。再起動後、ホーム画面に再び舞い戻ることになってしまう。
再起動が決め手？ このあとすんなりスクショが撮れた！
「まさかね……」と軽い気持ちでスクショのボタンを押してみた。するとそのまさか、「ピョロ♪」という可愛らしい音とともに、スクショはあっさりと撮れた。うそん！
もー、だんまりしてないで、再起動してほしかったら言ってくれてもいいのにね！
これから何百回、何千回と見るであろう、愛しのホーム画面
フォルダを見ると、「なんでもないようなことが……」とハーモニカの音色が聞こえてくるような、非常になんてことないホーム画面が撮れていた。
どこ向いてたんだろう？
記念すべきはじめてのスクショは、「どこ見てんのよ!!」のような景色が撮れていた。ふむ、四苦八苦して撮ったせいかほんのチョット愛おしく思えてくる。いやしかし、上のほう見てたっけ（笑）
買ったばかりのOculus Quest 2でスクショが撮れない方、もし「はじめてのQuest2」が未プレイであれば、楽しみきったあとに再起動してスクショの操作を試してみるのもいいかもしれない。
それでも万が一スクショができない場合は、Oculusサポートに問い合わせてみよう。悩める子羊に手を差し伸べてくれるような、細やかなサポートが受けられるはずだぞ！