NFTマーケットプレイスは、アートや音楽などのNFTを自由に取引できる取引所です。
昨今のNFTブームに乗っかり、取引できるNFTマーケットプレイスは企業の参入によって、年々増え続けています。
そうした中、「どのNFTマーケットプレイスを選んでよいかわからない」と思う人も少なくないのではないでしょうか。
そこで、本記事では、NFTマーケットプレイスの定義を説明した後、国内外別に3つずつおすすめのNFTマーケットプレイスを紹介します。
NFTマーケットプレイスとは?
NFTマーケットプレイスとは、NFT作品を売買できるプラットフォームのことです。
自分が作ったNFT作品を販売できるほか、著名なアーティストやクリエイターが作成した作品を購入することも可能となっています。
NFTマーケットプレイスが持つ機能は、EC(電子商取引)サイトでできるような売買だけではありません。自分が購入したNFT作品を二次販売して利益を増やすことも可能です。
なお、NFTマーケットプレイスには、契約の自動履行機能である「スマートコントラクト」が実装されています。このプロトコルにより、クリエイターなどのNFT供給者と購入者が相互に取引可能となっています。
NFTマーケットプレイスの選び方
NFTマーケットプレイスを選ぶ際には、次の3点に留意する必要があります。
- ほしいNFTの有無
- 信頼性
- 手数料
これらの留意点を把握しておくと、自分に合ったNFTマーケットプレイスが選びやすくなるため、ぜひ参考にしてください。
ほしいNFTの有無
NFTの購入を検討する方は、検討中のNFTマーケットプレイスにほしいNFTがあるかどうかを事前に確認しましょう。
NFTマーケットプレイスは、それぞれ出品されているNFTが異なるほか、特化しているジャンルも異なります。
取引手数料やセキュリティといった基本機能とあわせて、希望のNFTの有無は必ずチェックしましょう。
なお、NFT取引が初心者の方は、NFTマーケットプレイスを選択する前に、NFTを購入する前に目標を決めることが重要です。目標は、NFTのコレクターを目指すか、投機商品としてNFTを購入するかどうかで異なります。
NFT市場への参入を決めた当初の目的を振り返りながら、NFTを購入するうえでの目標を決めましょう。
信頼性
NFTマーケットプレイスを選定する際は、信頼性を念頭におきましょう。
NFTマーケットは信用度が高い大手企業が運営するものがある一方、運営元の実態が不明で、詐欺まがいのNFTマーケットプレイスも少なくないためです。
信頼性を測るうえで指標となるのは、肯定的なレビューの数です。肯定的なレビューの数に応じて、信頼性を測るとよいでしょう。
また、取引における紛争とセキュリティに関する規約が設定されているかどうかも、信頼性を測るうえで重要です。
手数料
NFTマーケットプレイスの手数料は、NFTの売買で利益を上げたいと考えている人にとって重要です。
NFTの取引には、NFT作品の出品や販売、入庫、出庫の際に「ガス代」と呼ばれる手数料がかかります。
これらの手数料は、NFTマーケットプレイスで統一されているわけではありません。このため、利益獲得を目的にNFT市場に参入する人は、手数料を精査しなければならないのです。
NFTマーケットプレイスの手数料を比較した後、手数料が少しでも安いところを利用できれば、利益を最大化できるでしょう。
国内のおすすめNFTマーケットプレイス3選
国内のおすすめNFTマーケットプレイスは次の3つです。
- Coincheck NFT
- Adam byGMO
- LINE NFT
ここからは、それぞれのNFTマーケットプレイスについて解説します。
Coincheck NFT
Coincheck NFTは、国内暗号資産取引所「Coincheck」を手がけるCoincheck社が2021年3月にサービスを開始したNFTマーケットプレイスです。国内初の暗号資産取引所のユーザー同士でNFTと暗号資産の交換取引ができるNFTマーケットプレイスとされます。
Coincheck NFTは、自社の暗号資産取引所との接続性に特化しており、Coincheckの口座があれば、NFTの出品や購入、保管が可能です。さらに、Coincheckの口座保有者は、NFTの出品・購入にかかるガス代も無料となっています。
2023年2月時点で、「CryptoSpells」や「The Sandbox」など17タイトルのNFTがラインナップされ、今後随時追加されるとのことです。
公式サイト:Coincheck NFT
Adam byGMO
Adam byGMOは、大手IT企業として知られるGMOグループのNFTマーケットプレイスです。
Adam byGMOの特徴は、NFTが二次流通した場合にロイヤリティーがクリエイターに支払われる点です。このような二次販売の仕組みはすべてのNFTマーケットプレイスが備えているわけではないため、収益を狙うクリエイターにとって大きな特徴といえます。
多くのNFTマーケットプレイスが暗号資産のみを決済手段として受け付けるなか、Adam byGMOは、「クレジットカード」や「銀行振り込み」による決済手段を利用できるのも特徴の一つです。初めてNFTを購入する人にとって、ありがたいシステムといえるでしょう。
また、Adam byGMOは、NFT保有者に限定した画像や音楽、動画などの豊富なコンテンツも、特徴の一つとなっています。
公式サイト:Adam byGMO
LINE NFT
https://www.youtube.com/watch?v=KXw0F50cl7A
LINE NFTは、LINEの暗号資産ウォレット「LINE BITMAX Wallet」内にあるNFTマーケットプレイスです。LINEブロックチェーン上に発行されたNFTの売買サービスであり、2022年4月にリリースされました。
LINE NFTは一般的なNFTマーケットプレイスと異なり、出品や決済における取引手数料がかかりません。取引手数料がゼロなのは、LINE NFTでは、LINEブロックチェーン用に提供されたNFTのみが売買可能であるためです。
その分、出品されているNFT作品は制限されますが、ガス代がNFT作品を上回るNFTマーケットプレイスも存在するなか、特筆すべき特長といえるでしょう。
また、LINE NFTはLINE Payから日本円決済によりNFTを購入できたり、LINEの友達に気軽にNFTを送れたりするメリットがあります。
公式サイト:LINE NFT