1.序章:AIグラビア画像を動かす新たな世界へ
「“動く”AIグラビアのTikTok用動画作成方法」に続き、AIの進化が驚異的なスピードで進行しています。特に、静止画像を動かす技術は目を見張るものがあります。今回は「Thin-Plate-Spline-Motion-Model(TPSMM)」を利用して静止画像を動かしていこうと思います。
2.Thin-Plate-Spline-Motion-Model(TPSMM)とは?
さて、具体的に「Thin-Plate-Spline-Motion-Model(TPSMM)」という技術から説明して行きます。この名前は少し難しそうに聞こえますが、イメージとしては、薄い板(Thin-Plate)を形状を保ったまま曲げて動かすようなイメージが近いです。静止画像はこの薄い板の上にあると想像してみてください。そして、AIはこの薄い板(つまり静止画像)を曲げて(つまり変形させて)動かすのです。
本記事では人の顔を動かす事例に焦点を当てています。しかし、この技術の可能性は人の顔を動かすだけに止まりません。TPSMMをさらに発展させて利用すると、人の身体全体を動かすことも可能になります。つまり、ある特定のポーズで撮影された写真があるとします。通常、そのポーズは固定されていて動きませんが、発展したTPSMM技術を使用すればそのポーズを変えることが可能になります。例えば、写真の人物が腕を上げる、または歩き始めるといった動作をする様子を見ることができるでしょう。
3.AIグラビア画像の動かし方:TPSモデルを用いた手順
それでは実際にTPSを用いて人の顔を動かしていきます。今回は以下のURLのプログラムとgoogle corabを用いて作成します。
Thin-Plate-Spline-Motion-Model:
https://github.com/yoyo-nb/Thin-Plate-Spline-Motion-Model
以降はこのプログラムの動かし方について、交えて解説します。
①:リンクから開いたページで「Open in Colab」をクリックします。
②:開いたページで「ドライブにコピー」を押す。
③:上から順番に「再生ボタン」をクリックします。