運転支援から自動車製造まで!自動車産業におけるARの活用事例5選

written byNuxR編集部

自動車×ARの国内活用事例

自動車×ARの国内活用事例

国内の自動車メーカーは、自動車の運転に限らず自動車の製造などARの活用を展開しています。そこで、国内の代表的な自動車メーカーのARの活用事例を見ていきましょう。

トヨタ自動車

トヨタ自動車は、マイクロソフトと提携し、ARグラス「HoloLens 2」を導入し、自動車の修理や点検の効率化を図っています。HoloLens 2はMR(複合現実)デバイスであり、実際に仮想上のモノを触れたりすることができます。

実車に3D表示された配線図を重ね合わせることで、部品の正確な位置を直感的に把握できるといいます。また、現地の整備士の視界を遠隔地にいる本社の専門家と共有でき、空間内に情報を書き込むことが可能です。これにより、従来の修理書では難しかった修理の正確な手順やノウハウの共有が可能になります。

パナソニック

パナソニックの米国子会社であるオートモーティブ社は、ARに対応した大画面ヘッドアップディスプレイ(HUD)を開発しています。フロントガラスに映像を投影すると、ドライバーの視線の先に車の速度やナビゲーション、運転支援などの情報を表示できるそうです。
デジタルカメラの開発で培った光学技術を用いることで、ゆがみのない明るく鮮明な大画面を実現しています。

なお、パナソニックが開発したHUDは日産自動車の新型クロスオーバーSUV「Rogue」に採用されています。

日産・NTTドコモ

日産自動車はNTTドコモと共同で、ドライバーが見えないものを可視化する「Invisible-to-Visible(I2V)を開発しました。車に設置したセンサーから収集した情報とクラウド上のデータを統合することで、周囲の状況の把握や前方の状況の予測、障害物となっている建物の裏側やカーブの先の状況をドライバーの視界に投影することが可能だそうです。

また、仮想世界「メタバース」とドライバーや乗員とがつながることで、離れた場所にいる家族や友人が3DのARアバターとして車室内に現れ、一緒にドライブしたり運転をサポートしたりできます。

日産自動車はNTTドコモの5G通信を活用しリアルタイムでの伝送を実現。日産のテストコース「グランドライブ」での実証実験を開始しています。日産自動車によると、2030年代の実用化を目指しているそうです。

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