ARライブとは?メリット・デメリットと成功事例を5つ紹介!

written byNuxR編集部

ARとは、バーチャルな映像を現実世界に重ね合わせて表示する技術のことです。個性的な演出を楽しめることから、最近ではライブパフォーマンスに導入するアーティストも増えています。

この記事では、ARライブのメリット・デメリットを解説するとともに、実際の活用事例を紹介します。

ARライブとは?

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、オンライン上で無観客ライブを開催するアーティストが増えています。オンライン上の音楽ライブを盛り上げるうえで、今最も注目されているのがAR技術です。今後は新たな演出方法として、ARライブが浸透していくかもしれません。

ここでは新しい技術を使ったライブパフォーマンスの特徴について解説します。

AR技術を用いた新しいライブパフォーマンス

ARライブとは、現実世界にAR技術で作ったCG映像などを出現させるライブパフォーマンスのことです。ARグラスやスマートフォンを利用することによって、目の前のライブ空間に3Dモデルが登場し、今までにはできなかった画期的な演出が可能です。

AR映像と音楽をシンクロさせる、アーティストやダンサーなどの動きと光をシンクロさせる、ユーザーの目の前にライブ会場を出現させるなど、AR技術を使うことでさまざまな演出が楽しめます。

ARライブを行うメリット・効果

ARライブでは従来の方法では実現できなかった表現が可能です。一味違った楽しみ方ができる次世代型ライブは、今後の音楽ライブの在り方を大きく変えるかもしれません。技術の発展とともに、さらに多くのミュージシャンのライブに活用されていくでしょう。

ここではARライブを開催する主な3つのメリットについて紹介します。

視聴者を飽きさせない表現が可能になる

AR技術を導入すれば、現実世界に3Dアニメーションなどの情報を立体的に表示できます。ARオブジェクトで華々しく臨場感のある演出を行えば、視聴者に強い印象を与えられるでしょう。

ライブパフォーマンス中の画面に、ファンのコメントを表示することも可能です。リアルタイムでファンのエフェクトをプラスして、双方向コミュニケーションが可能になれば、音楽イベントがさらに盛り上がるでしょう。

視聴者が好きな場所でライブを楽しめる

最近は、自宅でアーティストのライブを楽しめるARアプリが登場しています。スマホのAR機能を使えば目の前にアーティストが出現するため、まるで自分の部屋にアーティストがやってきたかのような新しい感覚が味わえます。

ARで表示されるアーティストの大きさは自由に変更できるため、等身大の大きさで迫力満点のARライブを楽しむことも可能です。車のダッシュボードや机の上など、いつでもどこでも好きなアーティストのライブを楽しめる点は、ARならではのメリットだといえるでしょう。

大型施設での開催費用を節約できる

大型施設での開催費用を節約できる

大型施設でライブを開催するとなると、通常数千万〜数億円の費用が必要です。しかし、ARライブであれば、大型施設を利用しなくても躍動的で華麗なパフォーマンスを実現できるため、ライブの開催費用を大幅に節約できます。

コストパフォーマンスに優れたARライブは、プロのミュージシャンだけでなく、今後はアマチュアのミュージシャンなどにも活用されていくでしょう。

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ARライブのデメリットとこれからの課題

音楽イベントの新しい演出方法として多くのミュージシャンから注目されているARライブですが、少なからず欠点も存在します。今後技術の発展とともにクリアできる問題もありますが、本格的に導入されて一般的に広く普及するまでには時間がかかる点が課題です。

ここではARライブが抱えるデメリットや課題について解説します。

専用デバイスがないと演出を認識できない

AR技術を使った演出は、スマートフォンやARグラスなどの専用デバイスを通して見ないと認識できません。ライブやコンサートなどの演出にARを組み込むことは容易ではなく、本格的に取り入れている企業や個人は少ないのが現状です。

しかし、最近ではアップルやフェイスブックなどの大企業もARへ注力しており、状況は少しずつ変わりつつあります。有名企業のデバイスがリリースされれば、ARグラスの普及は一気に加速するでしょう。

近い将来、使い捨てARグラスをライブ会場で配布するといった光景が当たり前になるかもしれません。

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5Gを本格的に使用できるまでは高いコストがかかる

ARライブでは、3Dモデルを現実世界に登場させる演出が可能ですが、そのような演出を実現するには5G技術が必要不可欠です。5Gの普及が一部の地域に限られている現在の状況でARライブを開催する場合、高いコストがかかってしまいます。

今後5Gの普及が進めばコストの課題もクリアできますが、本格的に使用できるまではまだ時間がかかりそうです。

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