「Generativemasks」日本発ジェネラティブアートNFTって何?

written bycanちゃん

「Generativemasks」とは

「Generativemasks」は、クリエイティブコーダーの高尾俊介氏らによる、日本発ジェネラティブアートのNFTプロジェクトです。

ジェネラティブアートとは、コードによって生成されるアート作品のこと。アルゴリズムや数学的手法などから生まれる偶然性を取り入れることがあります。

2021年8月にリリースされた1万個のNFTコレクションは、発売から2時間あまりで完売。当時のレートで3億円超の売上を記録し、NFT・アート界隈を中心に話題となりました。

「Generativemasks」はページをリロードする度に、表情の異なるマスクが自動的に生成されます。コードによって生み出される様々な表情・色・形のマスク。

1万のバリエーションがあるというよりは、1万のグラフィックのもとがあり、アルゴリズムによってリロードするたびにカラーバリエーションや配置の変化を楽しめます。

1つのグラフィックに29通り、グラフィックとしてのバリエーションは29万通りもあることになります。

ネイティブ・アメリカンのトーテムポールや日本の妖怪など民族的なモチーフで、おどろおどろしさと愛らしさを兼ね備えた雰囲気があります。

Generativemasks fully on-chain

「Generativemasks」プロジェクトの特徴

特徴の1つに、takawo shunsuke氏の収益に関しては、クリエイティブコーディングに関連する企業や財団に寄付されることです。

  • コミュニティに作品を寄稿するアーティストの財政的支援
  • コミュニティの発展に貢献したアーティスト以外のメンバーへの報酬付与
  • クリエイティブコーディングを学びたいと思っている人への環境整備をサポート

など、寄付によって、クリエイティブコーディングの発展が期待されます。

日本発のNFTアートの注目度

日本のNFTのプロジェクトが少なく英語の障壁などがあり、日本人にとっては情報収集が難しいという問題があります。
その点「Generativemasks」は日本人によって運営されており、SNSを通じて英語だけでなく日本語でも情報公開しています。日本人でも参入しやすいプロジェクトになるので、NFTに興味があったけれども英語のハードルによって参入できなかった方はぜひチェックを。

また「美術手帖」など美術専門誌のメディアからも注目を集めています。

「メタトーキョー」のコラボミュージアムに登場

メタバース上のグローバル文化都市「メタトーキョー」に日本初となるジェネラティブアートにフォーカスをしたポップアップミュージアムが建設。

第1弾企画コラボミュージアムに日本最大級のNFTアートプロジェクト「Generativemasks」ほかを展示するプロジェクトが昨年末開催されました。

「Decentraland」の「メタトーキョー」用の土地の一部に、ポップアップミュージアム「SPACE by MetaTokyo」がオープンし、「ジェネラティブアート」を日本発の新たなアートフォームとした展示となりました。
「Generativemasks」のほかに「function draw()」「すしぴこ(Sushipico)」が参加しました。

MetaTokyo

(メタバース/VRクリエイターのMISOSHITA氏が手掛けたSPACE by MetaTokyoの建造物)

function draw()

function draw()

国内のクリエイティブコーダーによるジェネラティブアート作品のNFTを販売するNFTコレクション。リアルタイムにコードを通じて作品が描画されるNFT。インタラクションを楽しめるアートコレクションになります。
https://opensea.io/collection/function-draw

すしぴこ(Sushipico)

すしぴこ

キューブ型のドット絵おすし。あつめたくなる、ぴったりきもちいい。おすしの魅力を小さなドット絵に詰め込んでゲームやグッズなどの作品を展開。ドット絵の祭典「Pixel Art Park」などのイベントに出展しています。
https://sushipi.co/nft/set/

 

MetaTokyo

https://metatokyo.xyz/

Coincheck NFT(β版)にて​100作品を販売

Generativemasks_1

2022年5月26日よりCoincheck NFT(β版)にて、日本発ジェネラティブアートのNFTコレクション「Generativemasks」100作品の販売をスタート。購入方法については、コインチェック公式サイトにて解説されています。

>>Generativemasksとは?日本発ジェネラティブアートNFTの特徴・買い方 | Coincheck(コインチェック)

Generativemasksプレゼント

【Coincheck NFT(β版)】取扱い記念キャンペーン(※2022年6月2日終了)。期間中に1回あたりの取引が2,500円以上のNFTを購入した方の中から抽選で1名に「Generativemasks」#4000のNFTがプレゼントされました。

「Generativemasks」#4000のNFTはこちら

https://generativemasks.io/masks/4000


ジェネラティブアートとNFTアートの相性がとてもよく感じました。マスクのデザインがコードによって偶然性を持ち合わせて変化することが、魅力的な作品です。収益がクリエイティブコーディングに関連する財団に寄付されるとのことで、発展がますます楽しみになるプロジェクトだと思いました。たくさんの可能性を秘めているアートやコーディングの進化や変化に期待です。

■takawo shunsuke

takawo shunsuke

高尾 俊介(takawo shunsuke)

1981年熊本県出身のクリエイティブコーダー

Processing Community Japan所属

甲南女子大学文学部メディア表現学科講師

第25回文化庁メディア芸術祭アート部門選考委員

2021年、NFTアートプロジェクト「Generativemasks」を発表

公式HP
https://generativemasks.io/

高尾 俊介氏のTwitter
https://twitter.com/takawo

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canちゃん

なんでもツクリタガリな主にUIデザイナー。副業ライター。 洋服、グラフィック、立体、映像など、なんでもつくってみたくなる。openseaで過去のグラフィック作品をNFTにして出品してみた。(まだよくわかっていない)