Facebookが投資するメタバースとは?社名変更など戦略を解説

written byNuxR編集部

Facebookがメタバースに多額の投資を発表したことで、世界中で注目が高まっています。今後は仮想空間でのコミュニケーションやビジネスがより身近なものになるかもしれません。

ここでは、メタバースの特徴とFacebookの今後の戦略について解説します。

Facebookが投資するメタバースとは?

メタバースという言葉は、メタ(超)とユニバース(宇宙)から作られた合成語です。現実とは異なる仮想空間を表す言葉として使用されていますが、このメタバースにFacebookが巨額の投資をしたことで、近年注目度が高まっています。

メタバースが具体的にどのようなものなのか、その特徴をここでチェックしておきましょう。

オンライン上に構築された仮想空間

メタバースとは、オンライン上に構築された他者と交流できる仮想空間のことです。ユーザーはアバターの姿になり、仮想空間内でコミュニケーションをとったり商取引をしたりするなど、自由に活動や交流ができます。

現在はまだ発展途上の段階ですが、今後はVR技術などの発展とともに、より身近な存在になっていくと予想されています。

ゲーム業界で利用が加速

メタバースはすでにゲーム業界で普及が進んでいます。任天堂が提供する人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」や、エピックゲームズの「フォートナイト」やスクウェア・エニックスのMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」もメタバースの一つです。

ゲームの世界をよりリアルに感じられることから、3DCGの仮想空間を活用した製品やサービスの開発が積極的に行われています。

Facebookが提供する「Horizon Workrooms」とは?

IT企業などの間でメタバースへの関心が高まるなか、FacebookはVR機器を活用した本格的なサービスを拡充しています。その代表的な存在といえるのが、2021年8月から提供を始めた「Horizon Workrooms」です。

アメリカや日本などを含めた世界約20の国と地域でサービスが導入されており、Facebookの社内会議にも実際に使用されています。

参考:Meta Quest/Horizon Workrooms

VR空間内のオンライン会議システム

Horizon Workroomsは、ユーザーがアバターの姿になり、VR空間内で会議やセミナーを行うサービスです。ホワイトボードにアイデアを書き出したり、ドキュメントを作成したりするなど、実際の会議室と同じような体験ができます。

会議を行うだけでなく、何となく集まって雑談するなど、より現実に近い自然な環境で会話できるのが大きな特徴です。

コントローラー不要で操作できる

コントローラー不要で操作できる

Horizon Workroomsでは、身振り手振りを再現するハンドトラッキング技術が活用されています。

従来のVRゴーグルでは、両手にコントローラーを持って操作するのが基本でした。しかしHorizon Workroomsではコントローラーなしで基本的な操作ができるため、ボタン操作などを覚える必要がありません。

自分の手でコミュニケーションを楽しむことができ、アバターの仕草も人間らしく自然なものに仕上がっています。

自分のPCを持ち込める

Horizon Workroomsでは、オンライン会議室にワンクリックで自分のPCを持ち込むことができます。メタバース内で自分のPCを操作することはもちろん、会議室にいる他のメンバーと画面を共有することも可能です。

対応する端末は限られていますが、現実世界の会議室と同じようにPCを利用できるのは大きな魅力でしょう。

自然な会話・表現ができる

Horizon Workroomsには、リップシンクと呼ばれる、自然な表情を再現できる技術が導入されています。表情をそのまま再現できるわけではないですが、本人の喋る声とアバターの口の動きの連動性の高さが魅力です。

自然な手の表現ができるハンドトラッキング技術に加えて、表情も自然に再現できるリップシンク技術が取り入れられたことで、従来のVRサービスよりも完成度の高いものに仕上がっています。

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