VR能『攻殻機動隊』が再演。ゴーグルなしでVR空間を再現した能舞台

written by結木千尋

世界初、ゴーグルなしで仮想空間を再現したVR能『攻殻機動隊』。4月30日、東京にて再演。

VR能『攻殻機動隊』が2022年4月30日、東京芸術劇場プレイハウスにて再演されます。

VR能とは、さまざまな先端技術を駆使し、VRゴーグルなしで仮想現実空間を再現した能舞台。SFマンガの傑作と名高い『攻殻機動隊』の世界を、日本の伝統芸能である能で表現します。同公演は2020年8月より、東京世田谷パブリックシアターや博多座、札幌文化芸術劇場など、各地で上演されてきました。東京芸術劇場プレイハウスでの公演は、2020年11月、2021年7月に続く、3年連続3度目となります。

演出を担当するのは、舞台「ペルソナ」シリーズや「攻殻機動隊ARISE」、AKB版「仁義なき戦い」などの作品で知られる映画監督の奥秀太郎氏。脚本は、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」や「BLOOD」シリーズなどで知られる藤咲淳一氏が担当しています。このほか、映像技術やVR技術では、それぞれの分野の第一人者である福地健太郎氏(明治大学教授)、稲見昌彦氏(東京大学教授)らの名前もラインアップ。VR分野発の新たなカルチャーの再演は、盛り上がりを見せる同分野にあって、さらなる注目を集めそうです。

2022年2月23日には先行チケットが発売に。一般発売は3月26日より開始される予定です。価格は、S席が6,800円(税込)、M席(見切れ席)が3,000円(税込)となっています。

VR能『攻殻機動隊』概要

「攻殻機動隊と能を繋ぐVR、
あの世とこの世、彼岸と此岸、
虚と実を繋ぐ能楽の未来形である。」

野村萬斎

公演日程:2022年4月30日(土)12時開場 12時半開演、16時開場 16時半開演(1日2公演)
会場:東京芸術劇場プレイハウス

料金
S席:6,800円(税込)
M席(見切れ席): 3,000円(税込)

チケット販売スケジュール
先行発売:2022年2月23日(水・祝)12:00~2022年2月28日(月)23:59
一般発売:2022年3月26日(土)10:00~2022年4月29日(金・祝)18:00

原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社KCデラックス刊)
出演:坂口貴信 川口晃平 谷本健吾 観世三郎太(観世流能楽師)
スペシャルナビゲーター:下野紘

演出:奥秀太郎
脚本:藤咲淳一
映像技術:福地健太郎(明治大学教授)
VR技術:稲見昌彦(東京大学教授)
プロデューサー:神保友香

製作:VR能攻殻機動隊製作委員会

※注意事項や安全対策、劇場内でのお願いについては、公式サイトをご参照ください。

VR能『攻殻機動隊』公式サイト

マンガ『攻殻機動隊』とは

『攻殻機動隊 SAC_2045』予告編 – Netflix

「攻殻機動隊」は、近未来の電脳化社会を舞台に架空の公安組織の活躍を描いたマンガで、1989年から展開されている人気シリーズ。押井守監督が手がけた劇場版アニメ「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「イノセンス」のほか、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(S.A.C.)」シリーズ、「攻殻機動隊 ARISE」シリーズなどが制作されてきた。スカーレット・ヨハンソン主演で実写化したハリウッド映画版も話題になった。最新作として2020年4月より「攻殻機動隊SAC_2045」が配信開始。

『攻殻機動隊』公式サイト

VR能『攻殻機動隊』

公式サイト

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結木千尋

ユウキチヒロ。フリーライター・インタビュアー。 関心事はサブカルチャー(音楽・映画など)。 AORとミニシアター系の邦画が大好物。 グリーンカレーの海で溺れたい。