ロケーションベースARを利用した4つのスマホアプリ
ロケーションベースARを利用した代表的なアプリとして、次の4つが挙げられます。
- Googleマップ
- 星座早見AR
- アメミル
- Disaster Scope2
センサーを使用したロケーションベースARによって、より高度な内容で現実世界の拡張が可能です。ここでは、ロケーションベースARを利用した代表的なスマホアプリの特徴について紹介します。
1.道案内も可能「Googleマップ」
「Googleマップ」ではロケーションベースARを利用することで、道案内(ライブビュー)
が可能となりました。道案内とは、徒歩でのルート案内で使用できる機能です。
目的地を設定しナビ機能を開始した後、ライブビューボタンをタップすると、実際の風景にナビ情報が重ねて表示されるようになります。地図上でのナビが苦手という方も、Googleマップによる道案内であれば安心して利用できるでしょう。
2.星座情報を表示「星座早見AR」
「星座早見AR」とはスマホを空にかざすことで、写っている星の星座情報を表示してくれるアプリです。星座情報といっても、ただ星座の形を教えてくれるだけではありません。
季節ごとにみえる星座などの星座に関する知識も、付加価値として提供してくれます。星座早見ARを使用することで、星座のことをより深く知ることができるでしょう。また、昼夜問わず星座を観察できるため、自分の見たい星座の位置や、日中は見えない星座を探しても面白いかもしれません。
3.雨の様子を風景に表示「アメミル」
「アメミル」はARとAI(人工知能)を使用しているアプリで、雨の様子を風景にして表示できます。大きく分けて3種類のモードがありますが、ロケーションベースARに大きく関係しているのが「3Dモード」です。
「3Dモード」は気象レーダーARとも呼ばれ、周囲10kmの降雨情報を雨や雨雲などのアニメーションで表示できます。目標方向をかざせば雨量を読み取ることも可能です。
参考:アメミル - 新体験・気象レーダーARアプリ – SBS気象情報
4.災害を疑似体験「Disaster Scope2」(避難訓練・防災イベント用)
「Disaster Scope2」は、水害を疑似体験できるアプリです。浸水時の水位や流れてくる瓦礫を表示でき、リアルな浸水被害を疑似体験できます。
台風や地震などの自然災害が多い日本ですが、近年はゲリラ豪雨などの大雨を原因とした災害が毎年のように発生しています。Disaster Scope2を使用することで、水害に遭った際のシミュレーションができるため、防災対策の意識向上にもつながるでしょう。
参考:ARB 拡張現実防災普及 – 安心して暮らせる未来のために
ARのスマホアプリはさらに拡充される
スマホやARの進化によって、アプリ内で気軽にARが使用できるようになりました。「SNOW」や「Googleマップ」など、さまざまなアプリに利用されていますが、今後もさらにARを活用したスマホアプリは増えていくと予想されます。
また、処理する情報量が大きいなどの理由で活用事例が少ない「ビジョンベースAR」のマーカーレス型ですが、識別レベルの向上や5Gの普及によって、活用事例が増えるかもしれません。