さまざまなVR空間で楽しんでいるうち、「自分でVR空間を作ってみたい」と思うこともあるのではないでしょうか。本記事では、プログラミングなどの知識がなくても初心者でも気軽に使えるVR空間作成のためのソフトや、VR空間の活用事例を紹介します。初心者でも自分の世界を表現できるかは「好きこそ物の上手なれ」です。ぜひ、今日から開発をはじめてみませんか?
VR空間は知識がなくても作成できる?
通常VRコンテンツを作るためには、エンジニアがプログラムを書き、デバイス用のアプリケーションを配布するという工程があります。しかし昨今では、開発環境や開発支援ツールの進化により、簡単な操作で直感的に作れるソフトがいくつか提供されています。また、ソフトの使い方がネットにも紹介されておりリファレンスが増えてきている状況です。そのため、初心者でもやる気と時間さえあれば、VR空間の作成が可能でしょう。
VR空間の作成に必要な3つのもの
VR空間を作成するためには、それなりのスペックを持つパソコンやVR制作ソフト、映像を投影するHMDが必要です。ここでは1つずつ詳しく見ていきます。
1.VR制作に対応したPC
VR空間を作成する際には、VR制作に対応したPCを用意しましょう。スペックの低いPCでもVR空間を作ることはできますが、画面落ちしたり固まったりと、作業効率が落ちる場合があります。
具体的には「VR対応」「VR READY」と書かれているPCを選ぶのがおすすめです。この表記は「VRコンテンツを楽しむために必要なスペックが備わっている」ことを証明しているため、VR空間を作成する際にも快適に作業ができるようになります。
また、パソコン全般の処理を担うCPUは16GBあれば十分とされています。しかし、メモリが多ければ多いほど作業効率も上がるため、予算に余裕がある時は32GBを用意するとよいでしょう。
2.制作ソフト
VR空間を開発するための制作ソフトもPCにダウンロードしておきましょう。
例えば、後ほど詳しく紹介する制作ソフト「Unity」は、プログラミングなどのスキルがない場合でも直感的にVR空間を作成できるソフトの1つです。このような制作ソフトを使うことで、「とりあえず試しに作ってみたい」という初心者の方でもVR空間を作成することができるでしょう。
3.HMD(ヘッドマウントディスプレイ)
HMD(ヘッドマウントディスプレイ)とは、VRコンテンツを楽しむための機材の1つです。ゴーグル内部に特殊なディスプレイが搭載されており、スキーゴーグルのように頭部に装着します。
HMDの代表的な商品としては「Meta Quest2」が挙げられますが、近年ではメガネ型のVRグラスも登場していますので、最も普及しているそのときどきの商品で確認すると、いざVR空間を世界に公開したとき同じデバイスを持つユーザーも難なく楽しめるでしょう。HMDやスマホなどで動作確認をしながら制作をおこなえば、各環境に対応したVR空間の制作が可能になります。