VR空間の作成に知識は不要?初心者向けの人気無料ソフトを4つ紹介

written byNuxR編集部

初心者でも気軽に使える! VR空間を作成できる4つの無料ソフト

ここでは、初心者でも気軽に使えるよう、無料で使えるソフトを4つ紹介します。制作ソフトを比較しながら、自分に合ったソフトを探してみてはいかがでしょうか。

1.Unity

「Unity」は、世界的に人気のある2D/3Dゲームの開発ソフトです。ゲームやVR制作だけでなく、ARなどの開発もできるソフトであり、「ポケモンGO」や「白猫プロジェクト」といった人気ゲームの制作にも利用されています。

Unity/Unity Technologies

OSはMacとWindowsに対応しているため、どちらかのパソコンを持っていれば、新たに購入する必要はありません。初心者から上級者まで、柔軟かつ幅広い表現ができるソフトといえるでしょう。

Unityの特徴としては、アセットストアが充実している点が挙げられます。アセットストアとは、ユーザーが自分で作成したプログラミングの部品や3D素材などを登録・販売できるプラットフォームで、他のユーザーは基本無料で使用できます(一部有料の素材もあります)。これらの素材を組み合わせることで、初心者でもVR空間を作成することができます。また、VR素材の配置も直感的なマウス操作で行えるため、制作が初めての方でも比較的扱いやすいでしょう。

また、専門的なプログラミングスキルがあれば、Unityでこのような表現もできます。(以下動画は株式会社MURALが制作したものです。)

*リンク切れとなる場合は https://www.instagram.com/nuxr_jp/reels/ から遷移をお試しください

2.Mozilla Hubs

「Mozilla Hubs」は、ブラウザでVR空間が作成できるソーシャルVRアプリです。アプリのダウンロードが不要で、アカウント登録をしなくても始められます。また、HMDが無くても、PCやスマホからVR空間へアクセスできる点も特徴的です。

Mozilla Hubs/Mozilla

VR空間の作成方法も簡単で、テンプレートで用意されているものを選んだり、好きなオブジェクトを配置したりすることで、自由にVR空間を作成できます。

さらに、自身のアバターを設定して、アバター同士の交流も楽しめます。音声会話機能やペン機能を使った文字などのやりとりのほか、Webページの共有やカメラ機能などもついているため、Web会議へのVR空間の活用シーンにも期待できるでしょう。

3.Spoke

Spoke/Mozilla

「Spoke」とは、先に紹介したMozilla Hubsで利用可能なルームを作成するソフトです。Mozilla Hubsと同様にブラウザからVR空間が作成でき、アカウント登録も必要ありません。

Spoke/Mozilla

VR空間のプレビュー画面を自由に操作しながらオブジェクトを配置したり、YouTubeなどの動画を配置したりすることも可能です。

Spokeでは「Sketchfab」や「Google Poly」(3Dコンテンツのプラットフォーム)などから好きな素材を選べるため、3D素材を持っていなくても心配ありません。また、素材はドラッグ&ドロップで簡単にVR空間へ配置できます。

4.STYLY

「STYLY」はVR空間の作成から配信まで、ワンストップで行える無料のVR制作ソフトです。Webブラウザ(Google Chrome推奨)で利用できるため、ソフトのダウンロードは必要ありません。さらに、高スペックなVR対応PCがなくても、制作ができるそうです。

STYLY/Psychic VR Lab

簡単なマウス操作で高品質なVR空間を構築できるため、初心者でも扱いやすいソフトだといえるでしょう。また、VR空間に配置するオブジェクトも、ソフト内に用意されています。

注目すべきは、未経験者を対象としたVR/AR制作のオンラインスクールが、一部無料で受講できる点です。これにより、スクールを受講しながら効率よくVR空間の作成ができるでしょう。

VR空間を活用したプロモーション事例

VR空間を活用したプロモーション事例

VR空間は多くの企業で、プロモーションとして活用されています。ここではその活用事例を3つ紹介していきます。

Amazon|VRショッピング

ネット通販大手であるAmazonは、年に1度の大きなセール「Amazonプライムデー」において、ネットショッピングにVR空間を取り入れた「Amazon VRショッピング」を出店しています。本機能が利用できる都市は限定されており、2018年はインドの主要都市を中心に出店。HMDのコントローラーを用いて、商品の外観を360°から確認したり、服をモデルに投影したりと、VRならではの商品選びが体験できます。

株式会社Synamon|VRイノベーションタワー

株式会社Synamonが運営する「NEUTRANS」では、“VRイノベーションタワー”としてVR空間のビジネス施設を提供しています。VRイノベーションタワーの活用例は、世界中どこからでも働けるバーチャルオフィスや、リモートでも実体験に近いトレーニングが体験できるVR空間、開発予定の未来都市を見学できるショールームなどがあり、さまざまなビジネスシーンに対応していることがうかがえます。その導入効果も大きく、ユーザーからは

  • 没入感があり、実際に出社している感覚になる
  • 働くモチベーションが上がる
  • 実際に会って話している感覚になるため、コミュニケーションが盛り上がる

といった満足度の高い声が寄せられました。

今後VR空間を介したビジネス活動の場が普及することによって、リモートワークなどで課題になっているコミュニケーション不足の解決にも繋がるかもしれませんね。

NEUTRANS/VRイノベーションタワー

クラスター株式会社|バーチャルイベント

株式会社クラスターのバーチャルイベントサービス「cluster」は、その名の通りVR空間でイベントに参加できるメタバースプラットフォームサービスです。VRゴーグルやPC・スマホがあれば場所を選ばずに参加ができるため、リアルイベントにおける開催場所や天候などの課題もメタバース上で解決できる可能性があります。

またバーチャルイベントは、イベントだけでなく会議利用としても活用でき、大人数でも参加が可能です。clusterではライブなどのイベントの反響も大きく、人気VTuberが開催したバーチャルライブは、販売開始からわずか10分で完売し大きな反響を呼びました。

会場は自宅! バーチャル空間でのイベントが受ける理由とは?|Bae/クラスター株式会社


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